レギュラーを退いて以降のこと。

きょうから6月。ちなみに舞姫は、今月27日(金)49歳を迎えます。現在スタジオにて稽古中の某公演ですが、今年も舞姫はレギュラークラスの一員として舞台に立ちます。

かねてから“目標”としてきた「50歳までレギュラー」“夢”まで、あと1年半までと迫ったわけですが、この“夢”の実現化が可能か否かは別として、ヨボヨボのお婆ちゃんになるまでレギュラーに居続けるわけにもいかないし、近い将来どのみち舞姫はレギュラーを退かなくてはならないと思っています。ただ、“夢”であり“目標”でもある「50歳まで」は、どうにかがんばって達成させるとしても、ふと最近になって考えるのは、レギュラーを退いて以降のこと。

「運動厳禁!ダンスなどと以ての外!」…多くの医療者がそう唱える不治の股関節疾患を抱えてしまった高齢ダンサーの舞姫が、身体能力に優れた若いチームメイト達や、経験豊富なベテランの先生達と、対等に渡り合っていくために辿り着いたのが“スポーツリハビリテーション”(Rehabilitation for Sports)という手段でした。

そして、発覚以降現在に至るまで6年間に渡って続けるリハビリ通院を通じて、ダンサーとして舞台人としても有効な知識や情報を数多く学んだ舞姫は、いつしか“改善に努める”という行為が自身のダンサーとしての“スキルアップ”に直結することを悟り、“リハビリ”が持つ魅力的な世界観の虜となっていきました。“リハビリ”は、“身体”だけでなく“心”も鍛えてくれます。小心者の舞姫ですが、課題だったメンタル面もこの6年間で随分と鍛えられました(笑)。

ただ、これまで地道にリハビリを続けてきた第一の目的は、やっぱりレギュラークラスの一員として、「ハンディに負けない丈夫な身体」を作りたかったからです。ここは、舞台活動の中枢メンバーが集うクラス。多くの医療者がスポーツ継続に否定的な解釈を持つ不治の股関節疾患と向き合いながら、このクラスの一員として舞台に立ち続けるためには、相当な“覚悟”を要します。

無論、このクラスでは己の“ハンディ”“免罪符”には、できません。レギュラーの一員として、恥じずに舞台に立ち続けることができる人材であり続けたい。その“思い”が、リハビリしながらダンスを続けてきた舞姫を支えてきたわけです。

勿論、基本的に「“アマチュア”に“引退”はない」と舞姫は解釈しているので、近い将来レギュラーを退いて以降も、大好きなダンスとは何らかの形で関わっていくと思います。ただ、舞台に立つ立たないは別として、股関節疾患や年齢のことなども考えて、これからはあくまで身体に負担をかけない範囲でダンスを楽しむことを優先して続けていくことになると思います。

レギュラーにいれば、無茶しちゃいかんと判っていても無茶せざるを得ない状況に陥ることも多々あります。競技アスリート並みの細心のコンディショニングを駆使して自分の身体を守っていくことも必要でしたが、レギュラーを退けば当然そこまでストイックな身体作りに励む必要もなくなるでしょう。

そんなわけで、もともと横着者で“大儀”を絵に描いた如くの舞姫なので、レギュラーを退いたら、これまでリハビリを続けてきた“第一の目的”が消失することで、“改善”へのモチベーションが萎えてしまうことも充分に考えられるわけですね(汗)。

ただ、この疾患は生涯に渡って付き合っていかなくてはならない進行性の“不治の病”。舞姫がダンスを続けるか否かは別として、“改善”への努力も半永久的に続けなくてはなりません。だから、レギュラーを退いて以降この“改善”へのモチベーションを、どうやって維持し続けていくかが、ある意味では大きな課題になっていくと思うわけですね。(^^;)

ここで、ふと思い出したのが、2年前の2012年シーズン。この年、舞姫は春の“スタパフォ”終了後、毎年恒例の某公演への出演を辞退する形でレギュラークラスを離れ、金曜夜のミドルクラスへと移りました。

結局、まだやり残したことがあるような気がして、同年秋のスタジオ発表会の稽古が始まる頃に、レギュラーに戻ってきてしまったのですが(汗)、当時はこのままレギュラー復帰をせずミドルで踊り続けることも考えて悩みました。不器用で小心者の舞姫なので、このまま不治の股関節疾患を抱えながら、舞台活動の中枢を担うレギュラークラスの一員として舞台に立ち続ける自信がなかったからです。

ただ、レギュラーを離れてミドルで過ごした約3ヶ月間も、これまでと変わらず整形外科へリハビリ通院を続け、自宅でもこれまで通り極力コンスタントにリハビリに努め続けました。刺激になったのは、ミドルで一緒に過ごした若い中高生ダンサー達。みんな、近い将来ウチのスタジオの舞台で主戦力となって活躍していくであろう次世代の“レギュラー候補”です。

勿論、無理のない範囲で楽しむことを最優先に心掛けてはいたけど、やっぱりかつて“レギュラーに在籍した者”として恥ずかしくない人間でいたかった。いつも弾けるほど元気なミドルのクラスメイトさん達と過ごした楽しい時間が、横着者の舞姫に“改善”へのモチベーションを維持させてくれました。

股関節の持病うんぬんのことは抜きにして考えても、これから年齢を重ねていくにつれて自分の身体は確実に衰えていくわけで、いつの日か「無理のない範囲でダンスを楽しむ」こともできなくなるときが、きっと訪れるでしょう。

けど、やがて白髪いっぱいのお婆ちゃんになっても、まがりなりにも「かつてダンスを嗜んでいた者」として相応しい身体能力は維持したいと思うし、杖に頼らずさっそうと街を歩き、姿勢も動作も美しくこなせるお婆ちゃんになれるのなら、舞姫も嬉しいと思う。だから、将来レギュラーを退いても、そして、やがてダンスできない身体になっても、“改善”へのモチベーションは損なわずに抱き続けることができると思います。いや、そんな自分であり続けることができるよう、これからも“身体”“心”も精進し続けたいと思います。♪

優れた舞台作品を作るために必要なこと。

舞台人“空想科学の世界の住人”です。観客に“現実の匂い”を覚られることは絶対に許されません。舞姫が“アマチュア”であることは勿論、この夏で49歳を迎える高齢ダンサーであることも、そして不治の股関節疾患を抱えていることも、観客にとってはどうだっていいことなんです。無論「一生懸命、がんばりました〜!」“免罪符”にはなりません。

観客からチケット料金を頂戴し、劇場までご足労頂き、上演時間中を客席に拘束するというのは、物凄い責任の重い行為なんです。だから我々舞台人は、観客に“楽しい時間”を提供する義務が生じるわけです。ぢゃあ、観客のみなさんに“楽しい時間”を提供できるような優れた舞台作品を作るためには、いったいどうすればいいんだろう?…みたいなことを、ちょっと改めて考えてみました。

これは、あくまで舞姫自身の解釈ですが、まず重要なのは“振付者の苦労を察する”こと。チームのリーダーとして指揮采配を振るい、振付&構成を考え組み立てていく振付者の苦労は計り知れません。我々チームメイト達ひとりひとりが迷うことなく稽古に取り組むことができるよう適切に導き、そして我々チームメイト達ひとりひとりの個性を活かし、どうすればその魅力を最大限に引き出せるような作品にできるのかを考えながら試行錯誤を繰り返し、チームメイト達全員のベストパフォーマンスを願いながら、本番が無事に済むまでひたすら奔走し続けます。

スタジオの“スタッフ”として、振付のみに留まらず舞台の企画運営にも深く携わる先生達は、舞台の稽古の時期を迎えるたびに激務に追われます。我々アマチュアとは比べ物にならないほど多くの苦労が伴うことは、容易に想像がつきます。

舞姫は過去2回、スタジオの舞台作品で振付を担当させて頂きました。“生徒”なので、面倒なことはすべてスタジオ側に“お膳立て”して頂くという恵まれた環境のなかで、振付者として“作品を作る”ことのみに専念させて頂けたのは、本当に有り難いことだったと思いますが、それでも不器用で小心者の舞姫なので、稽古が始まってから本番に至るまで七転八倒を繰り返し、先生達の日頃の苦労を手に取る如く実感することとなりました。(>_<)

ただ、こんな至らない舞姫を助けてくれたのは、ほかならぬ優秀なチームメイト達です。さすが舞台活動の中枢メンバーが集うレギュラークラスだけあって、不器用な舞姫の要領を得ない説明も、信頼するチームメイト達は瞬時に理解してくれて、舞姫が“夢”に思い描く“構想”の数々を、次々と“現実”の形にして見せてくれました。

それはまるで、たとえ“使い手”が不器用であっても、どんなに強靭な魔物をも確実に粉砕してくれる“魔法の武器”の如くでした。どんなときも、いかなる注文にも、嫌な顔ひとつせず快く応え、懸命に取り組んでくれるチームメイト達の姿は、小心者の舞姫の“心の負担”を大きく軽減してくれたことを記憶しています。振付者は無力。どんなに一人で頑張ったところで、何もできない。みんなの惜しみない協力が、舞姫の作品を築いてくれました。

だから我々出演者は、振付者の“魔法の武器”とならなくてはなりません。稽古は楽しいことばかりではないし、振付者は難しい指示を次々と放ってくることも多々あります。我々も勿論アマチュアなので、できないことたくさんあって行き詰ったり凹んだりすることも多いです。

けど、完璧な“魔法の武器”になれなくてもいいから、少しでも近づくことができるよう精一杯を尽くす。我々が可能な限りを尽くして稽古に取り組み、より良い作品を作ろうとする振付者の気持ちに応えようと努めることが、日々葛藤を続ける振付者のストレスを軽減します。

そして、チームリーダーである振付者の“心の負担”が軽くなれば、それだけ稽古を円滑に進めることができ、振付者のインスピレーションも活性化されて新鮮なアイデアが次々と溢れてきます。そうすることで、舞台作品は研ぎ澄まされていくものと舞姫は解釈しています。

そして、もうひとつ。プロorアマチュアを問わず、“舞台に立つ”ことが物凄い責任の重い行為であることを、我々出演者ひとりひとりが充分に自覚すること。ダンスの舞台作品というのは、“人間”を使って創る“造形作品”のようなもの。振付者は“造形作家”。こともあろうに、自身の“片割れ”にも等しい信頼するチームメイト達を“材料”として使い、造形作品を築くわけです。

そして“造形作品”であるからには、振付者にとって我々出演者ひとりひとりは、巨大なオブジェを構成する“パーツ”のひとつでしか過ぎないんです。ただ、たとえ小さなパーツのひとつに過ぎなくても、ひとつひとつが担う責任は重く、どれかひとつでもパーツが欠けてしまったら、オブジェは完成しないのです。

大人数作品だと、つい忘れがちになってしまうのですが、いついかなる場合においても、いちど板の上に乗ったら真剣勝負を挑むのが舞台人の義務です。これを忘れては絶対になりません。「たくさんいるうちのひとりに過ぎないからと思って、絶対に気を抜くな!いい加減な気持ちで舞台に立てば、そこから舞台に亀裂が走るぞ!」…とは、スタジオ代表者T先生の言葉。舞台は誤魔化しが効きません。芋の子を洗うような大人数作品でも、たったひとりでも気を抜いて“変身”を解いたら、必ず観客に悟られるんです。

舞台人は“空想科学の世界の住人”です。どんなことがあっても、本番中に“変身”を解くことは許されません。自分が困るだけでは済まなくなります。変身を解くことで、他のチームメイト達にまで迷惑が及んだり、作品の雰囲気をも台無しにしてしまうかもしれません。チーム一丸となって積み重ねてきた努力が、一瞬にして水泡と化してしまう危険性も孕んでいるわけです。それを充分に認識したうえで、稽古から本番に至るまで、“真剣勝負”を挑むこと。これがなくては、観客に“楽しい時間”を提供できるような優れた作品など、絶対にできません。

そして最後にひとつ。なにはなくても“楽しむ”こと。ある大企業の社長さん曰く、「まずは“楽しむ”こと。社員ひとりひとりが仕事を好きになって、楽しんで日々の仕事に取り組んでくれなくては、顧客を満足させられるような優れた商品提供などできない」…ダンスの舞台作品も、同じだと思う。

もしチームのなかにひとりでも、稽古が嫌で渋々スタジオに来ているような者がいたら、観客に“楽しい時間”を提供できるような優れた作品など、できる筈もありません。作品のクオリティを最も高めるのは、我々舞台人の“楽しむ”気持ち。我々出演者が稽古から本番に至るまでの過程を心から楽しむことができれば、その気持ちは必ず観客にも伝わるものだと舞姫は思っています。そしてそのハードルは、ダンスが好きで、舞台が好きで、本当に心から“楽しい”という気持ちがあれば、容易にクリアできる筈です。

ちなみに、この“楽しむ”ことにおいては、振付者の技量も大きく問われますが、さすがベテランの先生達は心得ています。難しい振付や複雑な構成…ひとつ難問をクリアしても、息つく間もなく新たな難問が立ち塞がります。稽古では、行き詰ったり悩んだり凹んだり七転八倒を繰り返し、心が折れそうになることもあります。

それでも、チームメイト達みんな、どんなに困難な振付&構成にも果敢に挑むのは、先生達が作る作品がそれだけ魅力的なんだと思う。観客の“心”を掴めるような優れた作品を作るためには、まず“人材”となるチームメイト達の“心”を掴むこと。我々出演者自身が、振付者の持つ魅力に引かれ、作品を好きになって楽しんで稽古に取り組めば、それだけ作品の完成度はどんどん高まっていきます。

現在、スタジオでは毎年恒例の某公演の稽古中。振付者としても魅力的な先生達の指揮采配のもとで、舞姫&チームメイト達は楽しく稽古を続けています。先生達の苦労を察し、至らないながらも“魔法の武器”になれるよう努力を続け、どんなことにも果敢に挑み、惜しまず協力し、どんなときも気を抜かず真剣勝負して、ダンスが好きで、舞台が好きで、本当に心から“楽しい”という気持ちを忘れず抱き続け、観客のみなさんに“楽しい時間”を提供できるような優れた作品にできるよう、チームメイトみんなで心をひとつに揃えて、8月末の本番まで稽古を続けていきたいと思います。♪

成長盛んなジュニアの子供達。♪

現在スタジオにて稽古中の某公演ですが、昨年に引き続き今年も、ジュニアクラス所属の小中学生ダンサー達との共演作になる予定です。ジュニアの子供達は、我々大人にはない煌めく魅力に溢れています。

夜遅い大人のクラスになかなか子供達を呼べない事情もあって、いまのところレギュラークラスとジュニアクラスとで別々な時間枠で稽古を続けていますが、先達てGW中にはジュニア&大人出演者の初の合同稽古も行われました。たぶん、これから必要に応じて合同稽古の機会も徐々に増えてくるんじゃないかと思います。今年も、ジュニアの元気な小中学生ダンサー達と一緒に舞台に立てることを、舞姫も楽しみにしています。♪

同じスタジオの屋根の下で過ごしていながら、ジュニアクラスの子供達との共演の機会は意外と少なく、舞姫が記憶する限りでも数えるほどしかないのですが、最も思い出深いのは股関節の持病(臼蓋形成不全)の発覚元年だった2008年の某公演&発表会。

思いもよらぬ進行性の“不治の病”の発覚に驚きうろたえ、これからのことなどいろいろと思い悩んだ舞姫でしたが、当時の舞台で共演した元気な子供達の姿に感銘を受け、「やがて、この子達が成長して大人になってレギュラー入りするまで、自分もレギュラーでがんばって、いつか同じ“レギュラークラスの一員”として、また一緒に舞台に立ちたい!」…その思いが、不治の股関節疾患の改善への大きなモチベーションとなったことは、言うまでもありません。

そのほか、記憶の糸を辿ってみると、最も古いところでは22年前、舞姫がウチのスタジオに入って初めて迎えた発表会。このときも確か、大人も子供も含めて出演者全員で踊る作品が1つあったように記憶しているので、たぶんこれが舞姫とジュニアクラスの子供達との初共演だったと思います。なにせ20年以上も前の話なので、当時ジュニアクラスに在籍していた子供達は、当然いまや立派な大人へと成長しているわけですが、残念なことに舞姫の知る限りでは、当時共演した子供達で現在もスタジオに残って踊り続ける者は、誰ひとりいません。

もうひとつ、ジュニアとの共演で思い出深いのは、16年前1998年の某公演。確か当時、数名の小学生ダンサー達にお手伝い出演して頂いたことを記憶していて、レベルの高いレギュラークラスの大人ダンサー達に混じって懸命に稽古をする子供達の姿には、舞姫も新鮮な刺激を受けたことを記憶しています。

ちなみに、当時共演した小学生ダンサー達のうちの一人は、やがて成長してレギュラー入りして主戦力として活躍し、現在ではレギュラーの一員として舞台に立ち続ける傍ら、スタジオのインストラクターも務めています。当時は小柄で可愛い小学生ダンサーだった彼女も、美しい大人の女性へと成長を遂げ、いまや不器用な舞姫にヒップホップを指導する先生となりました。余談ですが、先達てリニューアルされたスタジオの新サイトも、彼女が持ち前の“林檎使い”のスキルを活かして作りました。♪

ジュニアの成長は、本当に早いです。舞姫のヒップホップの師である某先生に限った話では、ありません。つい最近まで小さな小さな子供だった筈なのに、いつの間に驚くほど大きくなっていたりします。

かつて、スタジオ代表者T先生の背中に乗っかって遊んでいた小さな某少女も、現在は大学生となり、いまやレギュラークラスの貴重な戦力として活躍しています。そして、つい最近まで悪戯盛りの小さな男の子だった筈の某少年は、瞬く間に成長して大きくなり、いまや大人の女性ですら見上げるほど立派な体格の青年となり、やはり現在ではレギュラークラスの貴重な戦力として活躍しています。

そんな子供達の成長を、ある意味では楽しく見守ってきた舞姫ですが、スタジオに入って以降現在に至るまでの22年間、殆ど体型が変わっていない舞姫としては、子供達の成長する姿を見続けていると、なんだか不思議な感覚もしますね。(^^;)

心配なのは、この子供達の“ダンサー”としての将来。勿論、これから先も、ずっとダンスを好きでいて、いつまでも踊り続けてくれたら嬉しいですし、どんな形でも構わないからダンスと関わりを持ち続けてほしい。けど、そうはいかない“現実”を、舞姫はたくさん見てきました。先に記した22年前の舞台で共演したジュニアの子供達のうち、誰ひとりスタジオに残った者がいないことが、それを象徴しています。就職や結婚・出産などを機に、これまで多くのジュニアクラス出身者がスタジオを離れていきました。哀しいことです。

諸々の環境の変化に伴い、これまで通りスタジオに通ってダンスを続けることが困難になっていく事情は察します。ただ、舞姫を含めジュニアを経ずに大人になってからダンスを始めた者の多くは、働きながらスタジオへ通う“社会人ダンサー”ですが、ちゃんと仕事と両立させながらダンスを続けています。

なかには既婚者も勿論いますし、子供を持つママさんダンサーも決して少なくはありませんが、みなさん家事子育てとうまく両立させながらスタジオへ通っています。だから、“ダンスが好き”で続けたいと思う気持ちさえあれば、就職や結婚・出産など伴う環境の変化は工夫次第で克服可能な筈だと思うし、それをダンスから離れる理由にしないでほしい。ただ、個人が抱える事情はそれぞれなので、無理に引き留める権利は、舞姫は有しませんが…(汗)。

成長盛んなジュニア出身者達。なかにはダンサーとして最も輝きを放つ時期に、諸々の事情でスタジオを離れてダンスから遠ざかってしまう人も決して少なくはないので、とても残念でなりません。舞姫は、大人になって社会人になってからこの世界に入った“晩学ダンサー”です。しかも、今年で49歳を迎える“高齢ダンサー”です。おまけに、“不治の股関節疾患”を抱えています。抜群の身体能力&感性を持つジュニア出身の若いダンサー達には、逆立ちしたって太刀打ちできないんです。だからこそ、大人になってスタジオから離れて行ってしまうチームメイト達を、本当に歯がゆい気持ちで見送ってきました。

いまジュニアにいる子供達も、いまレギュラーで主戦力として活躍する若い学生ダンサー達も、やがて将来“環境の変化”という分岐点を迎えて思い悩むときが訪れると思います。けど、これから先も、ずっとダンスを好きでいて、いつまでも踊り続けてほしいし、「ダンスから離れる」という選択をしなくても済むよう、どうにかその道を探ってほしいと願うばかりです。その“願い”を胸に抱きつつ、これから本番まで稽古を続け、元気な子供達や若いチームメイト達と一緒に、舞台を務めたいと思います。

“証拠隠滅”すれば済む問題ではない。

久し振りに、著作権のお話です。先達て、情報収集も兼ねてネットを彷徨っていたところ、舞姫のサイト無断転載する記事を発見しました。

例によって、舞姫と同じ股関節疾患を持つ患者さんが執筆されるブログ。これまで舞姫のサイト内でも最も無断転載される率が圧倒的に高い“疾患概要”のページからで、病気について詳細な説明のある部分を、著作権法で定められた出所の明示など何もないまま、悪びれもせずそっくりそのままコピペするという悪質なものでした。(-“-)

いくらなんでも、これでは「見なかったことにする」わけにはいかず、記事のコメント欄へお邪魔し、著作権法に則った形で引用くださるよう促す書き込みをさせて頂いたのですが、翌日その記事を確認したところ、ブログごと消えて無くなっていました。

ちなみに、舞姫はブログの運営元であるサービスサイト側へは通報していません。違法を運営元サイトへ訴えて処分を求めるのは、最終手段。その前に、まず記事の執筆者ご本人と直接コンタクトを取って話し合い、著作権法の重要性について理解を頂けるよう説得することが優先と思ったからです。けど、舞姫の思いを成し遂げる前に、そのブログはネット上から忽然と姿を消してしまいました。

舞姫のサイトに股関節疾患コンテンツを設置して、今年で6年目を迎えますが、思い起こせば多くの同病者さん達から支持を頂いてコンテンツ運営も軌道に乗ってきた頃あたりから、このコンテンツ内の文書や画像を無断転載される患者ブロガーさん達も増えてきたように記憶しています。

インターネット上で公開されるすべてのテキスト文書画像には“著作権”が存在するため、むやみに“転載”してはいけないことが法律で定められています。これを舞姫は「著作権に関する注意」でも詳細に説いて警鐘を鳴らし続けてきたわけですが、努力も空しく、その後も舞姫のサイトを無断転載する患者さん達は後を絶たないのが現状です。

以前も、他の患者さんが執筆されるブログで似たような出来事がありました。ちなみに、その患者さんが違法に転載したのは、“疾患概要”のページ内に掲載する“画像”。

舞姫自身がアナログ人間で画像作成のスキルがないため、ウチのサイトには他サイトの管理人さん達のご厚意で許可を得て転載させて頂いている画像が多数あります。当然、その著作権は管理人である舞姫自身ではなく、転載許可をくださったサイトさんのほうに帰属するものなので、これを無断で二次転載されてしまうのは、舞姫としても本当に困るわけですね。(´・ω・`)

そのときも勿論、記事のコメント欄へお邪魔し、舞姫に画像転載の許可をくださった著作権保持者さんと連絡を取り合うようお勧めしたうえで、著作権法に則った形で記事を掲載頂くようお願いする書き込みをさせて頂いたわけですが、数日後その記事はブログごと消えていました。

そのときも、まず舞姫は執筆者さんと直接話し合うことを希望していたため、ブログの運営サイト側には通報していなかったので、たぶん処分を受けたのではなく、執筆者ご本人が自らの意志でブログを撤去してしまわれたのだと思います。

今回ウチのサイト内の説明文を違法にコピペした患者さんにしても、以前サイト内の画像を無断転載した患者さんにしても、共通するのは、コメント欄に舞姫が警告を投稿した途端に、執筆者ご本人が自らブログごと撤去してしまったこと。舞姫が最も伝えたかった“著作権法の重要性”を直接お話しして理解を頂こうとする前に、“証拠隠滅”して逃げられたような形になってしまったので、舞姫としても決していい気分はしません。

舞姫は、自分と同じ股関節の病気を持つ患者さん達を“他人”とは思っていません。だから、無断転載ブログを発見してしまうたびに、“同士”から裏切られたような哀しい気持ちを抱いてきました。ご本人は、事の重大さも判らず罪意識もないまま、軽い気持ちで転載してしまうのかもしれません。けど、それが法律に触れる“犯罪行為”であることを、どうか認識してほしい。

しかも納得できないのは、警告した途端に“証拠隠滅”する如くブログごと消えて姿を晦ましてしまったこと。違法を犯した記事を消せば済む問題では、ありません。舞姫は、当該記事やブログ本体の削除を希望しているわけでは決してないのです。著作権法の重要性を理解し、法律で定められた決まり事をきちんと守り、罪を犯すことのない形で舞姫のサイトをご利用くださるぶんには、一向に構わない…というか、一介の患者に過ぎない舞姫の拙いサイトを参考に記事を起こしてくださるのなら、むしろ大歓迎です。

だから、舞姫本人から警告されたからといって、記事あるいはブログ本体を削除してしまう必要など、なかったのです。ただ、もとより著作権法の重要性も頑なに理解頂けないとのことでしたら、それ相応の処分を受けて頂くことも致し方ないとは思いますが…(汗)。

未だに忘れられないのは、数年前に舞姫のサイト内の記述を無断転載したある患者さんのブログ。例によって、“疾患概要”のページから“怖い情報”ばかりを抽出し、すっかり“悲劇のヒロイン”状態と化して嘆き悲しまれる姿が延々と記事に綴られていました。

コメント欄にズラリと並ぶ、常連とおぼしき来訪者さん達からの同情励ましの投稿と、それを読んでご満悦な様子の執筆者さんのレスの数々…こんなことのために、舞姫のサイトは無断転載されたのか?!…そう思ったら、激しい憤りを覚えたことを記憶しています。

この患者さんに限った話ではないですが、著作権違法を犯す人達に限って、この疾患において舞姫が伝えようとしていることを理解していません。哀しいです。最も伝えたいのは、アウトライン的な疾患概要などではないのに…。

今回、舞姫の警告がきっかけでブログごと消えてしまった患者さんについては、無論もう舞姫も打つ手がありませんが、もしまたいつかご自身の股関節疾患について綴るブログを立ち上げる機会があれば、こんどはくれぐれも著作権違法を犯さぬよう、心から願うばかりです。

他人が作った文書画像を、出所の明示もせぬまま、あたかもご自身が作ったかの如く装って無断転載するという行為は、“泥棒”に等しい犯罪行為なんです。そのことを、少しでも多くのみなさんに理解して頂けるよう、これからも舞姫は警鐘を鳴らし続けます。

“身体をいたわる”ことを忘れないで。

珍しくテレビ番組ネタなんですが、帰宅して夕食後なにげにテレビを観ていたところ、NHK「クローズアップ現代」やってまして、早くシャワーを浴びて居間でリハビリしなきゃと思いつつ、興味深い内容だったもので、ついつい観入ってしまったのですが、ちなみにテーマは『無月経、疲労骨折・・・10代女子選手の危機』。激しい練習と食事制限によって引き起こされる“無月経”“疲労骨折”についての特集でした。成長盛んな若い女性アスリート達が抱えるといわれる特有の問題とのことでしたが、舞姫も決して他人事ではありません。

今回の「クロ現」で取り上げられていた“無月経”&“疲労骨折”に限ったことではないのですが、選手生命を蝕むほど重篤な疾患があるにもかかわらず、適切な治療を受ける機会を得られぬまま見過ごされてしまう若いアスリート達が数多く存在する要因は、いったい何なんだろう?

いろんなことが考えられると思いますが、まず舞姫が感じたのは、指導者や選手自身、そして最新情報に疎い医療者にもみられる“医療に関する知識不足”。番組内でも、「無月経で当たり前。正常な月経があるようでは、まだまだ練習不足」といって更に練習量を増やして身体を酷使する選手もいるという話もありましたし、整形外科でも他科疾患に関する知識や情報に欠ける医師だと、婦人科との関連性にまで気付かず「原因不明の疲労骨折」で片づけられてしまうことも多いといいます。

プロ&アマ問わず、スポーツ界ではありがちな話として、選手に負傷や体調不良などがあったとき、医療の知識に欠ける指導者スポーツトレーナーが、過酷なトレーニングを無理矢理させたり、間違ったコンディショニングを施してしまうことで、選手の症状改善を妨げたり、状況によっては却って悪化させてしまう場合もあります。

まして日本では、負傷や体調不良があっても苦痛に耐えて過酷な練習を続けることを“美徳”とする古い風潮が、まだまだ根強く残っています。「体調を崩すのは、練習が足りない証拠。もっとたくさん練習させれば、体調不良など吹き飛ぶ」…などと思っている指導者が存在するとしたら、言語道断です。(-“-)

もうひとつは、選手自身の認識不足。殊に、陸上の長距離競技や、体操や新体操などのアート系スポーツの分野では、厳しい“体重制限”を要する場合も多々あります。スポーツ医療栄養学の知識も持たぬまま、やみくもに過酷なダイエットを試みる選手達も多く存在すると聞きますが、成長過程の若いアスリートが無謀なダイエットと同時並行で厳しい練習を普段通り続けていけば、体調を崩して当然です。

無論ダイエットに限った話ではないですが、大好きなスポーツの分野で“結果を出したい”という気持ちが強くはたらいてしまうあまり、負傷や体調不良に耐えながら練習を続けてしまう選手達も多いと思います(舞姫自身も、過去に憶えがあります…汗)。ただ、目先にある“結果を出す”ことだけに縛られて、盲目にならないでほしい。

5年前に股関節の持病(臼蓋形成不全)が発覚して間もない当時、大好きなダンスを奪われるくらいなら、この股関節なんかどうなったっていいと舞姫は思ってました。だから、「進行性の“不治の病”」だの「悪化すれば人工股関節」だの「運動厳禁!ダンスなどと以ての外!」だの「“身障者手帳”の取得が可能」だの、怖い情報を次々と拾おうとも、“ダンスを諦める”という選択肢は舞姫にはなかったし、たとえこの股関節が壊れて砕け散っても、大好きなダンス続けるんだ!…そう思って自分の気持ちを鼓舞したことを記憶しています。ある意味、舞姫も“盲目”になっていたんですね。

ただ、いま舞姫はそんなこと思ってぁしませんよ。そもそも大切な股関節が壊れてしまったら、ダンスできなくなっちゃうぢゃないですか(笑)。5年間のリハビリ通院で、適切なコンディショニングの重要性を舞姫はたくさん学びました。この疾患と向き合いながら、少しでも長くダンスを続けたいからこそ、その日そのときの体調を的確に判断しながら、身体をいたわっていく必要があるんです。

目先にある“結果を出す”ことだけに縛られず、地道にコンディショニングを続けていくことこそ、舞台でのベストパフォーマンスの近道です。この5年間でそれを身をもって実感してきたからこそ、たとえこの股関節が壊れて砕け散っても云々みたいな考え方は、いまの舞姫はしませんよ。ダンサーは、“この身ひとつが武器”。自分の身体ひとつ満足に護れなければ、舞台人失格です。

今月に入って、スタジオでも毎年恒例の夏の某公演の稽古が始まりましたが、今月からレギュラー入りした新人の高校生ダンサー達が、初々しい爽やかな風を運んでくれます。ちなみに、ウチのスタジオのレギュラー入りの資格は、下は満16歳から。今年で49歳を迎える舞姫とは、じつに33歳もの年齢差があるので、きっとご両親も舞姫と同年代か、あるいは舞姫よりも下の世代でしょう。

これだけ年齢差のある若いチームメイト達と、同じ“レギュラークラスの一員”として一緒に舞台に立てるのは、とても幸せなことだとつくづく感じます。ただ、至らない舞姫のダンサーとして舞台人としての“生命”を、ここまで延ばしてくれたのは紛れもなく、リハビリ通院で学んだ「守り勝つ」ためのコンディショニングの技術です。

勿論、状況によっては、無茶しちゃいかんことを承知で無茶せざるを得ない場合もあることは判ります。ただ、どうか“身体をいたわる”ことを忘れないでほしい。若いダンサーさん達やアスリートさん達も、自分の身体を過信して、無茶を重ねて取り返しのつかない事態に陥ることだけは、なんとしても避けてほしい。そして、ときには適切に医療の力も借りて、コンディショニングの技術を磨いてほしい。ダンスが大好きだから、スポーツが大好きだからこそ、少しでも長く続けるために。