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久し振りの歯科検診へ。♪

先週の土曜日、舞姫は久し振りに掛かり付けの歯科医院へ行って参りました。いえ、別に虫歯とかそういうことではなかったのですが、きっかけはその日の朝に遡ります。

先達て無事終了した『世界フィギュアスケート選手権2018』ですが、前日の金曜深夜〜土曜早朝というとんでもない放送時間だった女子シングルFS地上波を無事に観戦し終えた舞姫が、居間で朝食を頂いていたところ、奥歯の金属製の詰物が外れてしまいまして(汗)、幸い自覚症状で痛みや不具合などは取り立ててなかったのですが、これを機に検診も兼ねて午後から歯科医院を訪ねることにした次第でした。

ちなみに、掛かり付けの歯科医院は、交通の便の良い中心街にあり、舞姫の自宅からも職場からも徒歩圏内という好立地。有り難いことに、日祝日も休まず診療をしてくださり、平日も夜遅くまで受付してくださるので、仕事が忙しいときでも職場帰りに立ち寄ることも可能ですが、なにより舞姫が気に入っているのが、“歯科医院”特有の嫌〜な雰囲気をまったく感じさせない佇まい。

聞いたところ、市内でホテルやカフェ等を手掛けるデザイナーさんが設計されたとのことで、待合室診療室もとてもお洒落で、まるで美容室の如くです。落ち着いた雰囲気のパウダールームは、コットンや綿棒、ウェットティッシュ等のアメニティグッズも充実していて、至れり尽くせり。舞姫は、この歯科医院へ通うようになって10年以上になりますが、いつも訪ねるたびに快適な時間を過ごさせて頂いています。♪



受付で保険証&診察券を渡して斯々然々と事情を説明すると、「予約を頂いた患者さん優先ですので、少々お待ち頂くかもしれませんが、よろしいですか?」とのこと。まぁ、アポも取らずに訪ねてしまったのもあるし、この日は幸い取り立てて他に急ぐ用事もなかったので、気長に待つことに。

さすが評判の良い歯科医院なだけあって、待合室には既に数名の患者さん達がいて、舞姫が待っている間にも次から次へと新たに患者さん達が訪ねてきたので、これは相当待つことを覚悟した舞姫でしたが、幸い意外と早く順番が巡ってきて、10分程度の待ち時間で診療室へ呼ばれました。♪

診療室へ入ると、程なく担当医師の先生がやって来て、お互い「お久し振りです〜♪」と挨拶。斯々然々と事情を説明すると、さっそく治療へ。椅子が傾斜し始めると、小心者の舞姫の不安も徐々に膨らんできます(汗)。幸い、外れた金属製の詰物の再装着は数分程度で無事終了。ついでに検診もして頂いたところ、現時点では虫歯や歯周病なども取り立ててなく、検査結果は至って良好とのことで、ひと安心。ε=(´◇`*)

ただ、カルテの記録を辿ると前回通院時から1年以上が過ぎていて、「う〜ん、さすがに久しくお越し頂いていなかっただけに、それ相応の汚れが蓄積していますね〜」と、担当の先生は苦笑い。ここから先は、歯科衛生士さんへバトンタッチして、歯のクリーニングをして頂くことに。

歯のクリーニングを始める前に、ちょっと舞姫には不安の題材がありました。ぢつは、舞姫はとてもえずきやすく、少しでも口の奥へ物を突っ込むと、直ぐに気分が悪くなって「を゛ぇっ!」となってしまうんですね(汗)。これ故に、いつも歯科治療のときは、画像検査用のフィルム歯型を取るための詰め物を口の中に入れるだけでも一苦労なんです。(>_<)

幸い、この日に舞姫を担当してくださった歯科衛生士さんはなかなか器用で、舞姫が「を゛ぇっ!」とえずいてしまうことなく要領良く歯のクリーニングを進めてくださいましたが、やはり普段の歯磨きでは「を゛ぇっ!」となってしまうことを恐れてしまうためか、うまく歯ブラシを当てられず、奥歯はあまりよく磨けてなかったみたいで、歯科衛生士さん曰く奥歯には相当な量の歯石が蓄積していたとのこと。いやはや、お恥ずかしい次第です。(^^;)

そんなわけで、歯科衛生士さんが一通り処置を終えると、最後に再び担当医師の先生にチェックをして頂いて、無事終了。いつも歯科でクリーニングをして頂くたびに感じますが、きれいに歯石を取り除いた直後のツルツル感は、なんともいえなく気持ちが良いですね(嬉)。

先生曰く、普段どんなに丁寧なオーラルケアに努めていても、やっぱり素人では落とし切れない汚れもどうしても出てくるので、少なくとも半年に1度検診&クリーニングへお越しください…とのこと。たぶん、半年後には医院から歯科検診を勧めるハガキが届くんじゃないかと思いますが、それまでしっかり歯磨きに努めて、健康な歯の維持を心掛けたいと思います。♪

問題だらけのヘルプマーク。

舞姫が暮す札幌市でも、昨年10月から導入が開始された“ヘルプマーク”。幸い、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)の改善も順調な舞姫は、現時点ではヘルプマークに頼るまでは至らないのですが、友人知人から「ヘルプマークって?」…と聞かれた際、適切な説明ができるよう、バッグに入れて持ち歩いています。♪



とりあえず、ちょっと簡単に概要を説明しましょうか。“ヘルプマーク”というのは、援助や配慮を必要とするにも関わらず外観からは判りにくい状態にある人の意思表示を補助し、理解や協力を得やすくすることを目的に作られた喚起用マーク。人工関節や内臓疾患、難病、妊娠初期などは勿論、身障者手帳の取得までは至らずとも、日常生活には不自由があり周囲の配慮や援助が必要…という“グレーゾーン”の人の利用も可能だと思います。

ご参考までに、札幌市のページ貼っておきますね。↓
『ヘルプマーク・ヘルプカード/札幌市』

かつては、同種の目的で製作された喚起用ピクトグラムが乱立して、各団体がそれぞれバラバラに啓発活動を行っていたために、統一性に欠けることを問題視する声も聞かれましたが、昨年あたりからヘルプマークを導入する自治体も徐々に増え、全国区でも着々と普及が進んでいる模様なので、今後この日本では“見えない障害”を抱える人達のための喚起用マークといえば、このヘルプマークが定着していきそうな感じがします。

札幌でも導入から半年を経て、最近では街を歩けばヘルプマークを装着する人をチラホラお見受けするようになりました。舞姫が暮す中心街でも啓発用ポスターを多く見かけ、市の積極的なPR活動が伺われます。ただ、このヘルプマーク、舞姫的には現時点では大手を振って賛同しているわけでは決してなく、これからクリアしていかなくてはならない多くの問題点を抱えていると思っています。

まず舞姫が指摘したいのは、配布の方法。ちなみに札幌市では、市役所区役所の窓口、地下鉄駅の事務室、市内のアイン薬局などが配布場所となっていて、申請書の記載や障害者手帳などの提示は不要とされています。導入が開始されて間もない昨年秋に、さっそく舞姫が中心街の某地下鉄駅事務室を訪ねてみたところ、駅員さんから「どうぞ♪」と簡単に手渡されました。



書面上の手続き手帳等の提示不要な分、せめて口頭での身分確認使用目的の確認等があるものと思い込んでいたところ、じつにあっさりと頂けたので、なんだか舞姫も拍子抜けしてしまったのですが(汗)、試しに中心街の某アイン薬局も訪ねてみたところ、ここでも受付の薬剤師さんは舞姫が何者なのかを尋ねるわけでもなく、じつにあっさりとヘルプマークを差し出してきました。

う〜ん…確かに、あれやこれや小難しい条件を設定して敷居を高くしてしまってもアレだけど、かといってこうもいとも簡単に貰えてしまうのも如何なものかと。無論、誰にでも簡単に入手できる状態でむやみに多量配布すれば、本来その必要のない人達にまで広く流出して乱用されてしまう可能性もあります。過去には、フリマアプリに出品されていた例もあると聞くヘルプマーク。今後、心無い健常者から悪用される危険性も考えられると思います。

面倒な手続きを省くことで普及を促し利用率を高めようとする意図は判らぬではないですが、無償で簡単に入手可能である限り“価値観”も下がりますし、その存在を軽んじられてしまう恐れもあります。誰にでも無条件で「ハイどうぞ」と簡単に手渡してしまうのではなく、せめてシンプルな書式でも構わないので記載の手続きを取り入れるなど、配布の方法に工夫が必要かと思います。

もうひとつ、舞姫が指摘したいのは、デザイン的な問題。赤地に白の十字&ハートマークが描かれたデザインは、確かにインパクト抜群です。これを装着して街を歩けば、きっと多くの人達の視線を集めることでしょう。ただ、あまりにも派手なデザインが故に、ウチの母(膝に障害があります)は「嫌だよ、冗談じゃない」と、厳めしい顔をして装着を拒みました。お洒落好きな若い女性のなかには、ファッションを損なうことを嫌って装着に抵抗感も憶える人もいるでしょう。

ここで比較の例として挙げたいのが、「見えない障害バッジ」。これは、ヘルプマークが登場する遥か以前にTwitterを通じて広まった喚起用マークで、舞姫が購入したのは6年前。現在も携帯電話にストラップとして装着しています。ちなみに、当事者用啓発用の2種があり、舞姫が買ったのは啓発用です。当時はメディアでも取り上げられて話題となり、舞姫がTwitterを通じて交流を持つ同病者さん達の間でも注目度が高かったことを記憶しています。



やはり難点なのは、さりげないデザインが故に目立たないことですかね。“見えない障害”を表現するために透明な素材を使って作られていることが、却って裏目に出てしまっているようにも感じられます。正直、ぱっと見た限りでは小洒落たアクセサリーとしか思えないし、よほど普及が進んで多くの人達に認知されない限りは、これを装着して街を歩いても“喚起用マーク”としての役割を果たすことは難しいでしょう。

ただ、利点もあります。かさばらない小振りなサイズは、老若男女を問わず気軽に身に着けることができると思いますし、バッジとしてもキーホルダーとしても携帯ストラップとしても使える利便性の高さも魅力。それに、ファッションを妨げないデザインなら、その日その時のコーディネイトに合わせた使い方も可能ですし、これならお洒落好きな女子も、きっと抵抗感を抱くことなく装着することができるでしょう。

確かに、見えない障害を抱える人達のための喚起用マークなのだから、目立つデザインでなくては意味がないというのも理解できないわけではないですが、かといって無理解な健常者に「これみよがし」な悪印象も与えかねない派手なデザインも如何なものかと。不自然に浮いた印象を与えることなく、普段のコーディネイトにも違和感なく馴染み、なおかつ周囲の人達からも好感を抱かれるようなセンスの良いデザインであることが重要です。

喚起用マークだからといって“目立つ”だけがすべてではない筈ですし、やはり日常的に装着する限りには、アクセサリーとしても充分通用するような洗練されたデザインであることが望ましいと思います。それに、なにより障害を抱える利用者本人が抵抗感を抱くことなく気軽に装着できることを最優先して考えるべきでは?…と舞姫的には思うわけです。

余談ですが、ヘルプマークに関する情報収集を兼ねてネットを彷徨ってみた限りでは、スイスの国旗によく似ている…という声も聞きます。なるほど、そう言われてみればソックリですね(笑)。海外からの観光客が多い北海道では、誤解を招きやすいかもしれません。他国の人達からも理解を得るためには、グローバルに通用するデザインであることが求められますし、先述で指摘した不必要に派手なことも含めて、根本からのデザイン改良が必須と舞姫は考えます。



そして、最後にひとつ。もしかすると、これが最も厄介な問題かもしれません。ヘルプマークに限った話ではないですが、この類の喚起用ピクトグラムは、啓発活動の方法を一歩誤れば、健常者からの反感無理解を煽る危険性を孕んでいます。ここで例として挙げたいのが、“マタニティマーク”(←厚生労働省サイトより)です。

“妊婦”であることを示し、周囲から適切な理解&配慮を得ることを目的に作られた喚起用ピクトグラムである“マタニティマーク”ですが、独身の女性や流産経験者、そして不妊治療中の女性など、さまざまな事情で“子供が欲しくても持てない”人達の心を傷つける不謹慎な行為であるとして批判する声も多く聞かれます。また、「妊娠は病気ではないので、配慮の必要はない」という解釈を持つ人もいます。



このため、利用者本人が“妊婦”であることを示す“後ろめたさ”的な罪悪感を抱いてしまうことは勿論、実際にマークに対して否定的な解釈を持つ心無い人達から嫌がらせ危険な目に遭わされる例も多くみられ、近年メディア等で指摘される諸々の危険性を恐れて、あえて身に付けない妊婦さんも数多く存在すると聞きます。

ヘルプマークにしても、先に指摘した通り、無理解な健常者に「これみよがし」な悪印象も与えかねない派手なデザインもあって、障害を抱えることを不必要に誇示せんばかりのアイテムとして、否定的な解釈を持つ人達も既に多く見受けられます。舞姫がネットで情報収集する限りでは、若い障害者が身につけて公共の交通機関を利用すれば、理解に欠ける高齢者から「けしからん!」「若いのだから席を譲れ!」などと咎められる例も聞きます。

普及が着々と進む一方で、さまざまな問題点を数多く抱えるヘルプマーク。障害を抱える者にとって最大の“敵”は、「社会の無理解」です。ヘルプマークも、その目的や意図が一般の人達にも広く理解されなければ、意味がありません。存在を知らせるためのPRのみに偏ってしまうと、やはり無理解な健常者からの反感を生む要因も作り出してしまうと思うので、単純な周知を目的とする啓発活動のみに留まらない対策が急務です。

例によって筆まめなもので、長々と書き綴ってしまいましたが(汗)、舞姫が考えるヘルプマークの主立った問題点は、そんなところでしょうか。ヘルプマークの製作や啓発活動に携わる関係者のみなさんが、諸々の問題点をしっかり認識し、その解決へと動いてくださることを、心から願うばかりです。(-人-)
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