股関節の解剖学。♪

きょうは、ちょっと股関節構造仕組みに関するお話をしてみたいと思います。これ、なにも股関節に限ったことではないのですが、なんらかの持病で闘病中という患者さん達は勿論、ダンスやスポーツをされている人達にとっても、人間の身体の仕組みや構造などについての知識を学んで身に付けておくことって、物凄い重要なことだと舞姫は思うわけです。

余談ですが、絵画や彫刻・造形など美術の世界でも、こうした“解剖学”的な知識が必要とのことで、美術大学やアート系の専門学校などに通う学生さん達は、美術的な観点から人体の構造を学ぶ“美術解剖学”というのを勉強するんだそうです。

股関節の構造や仕組みについては、舞姫のメインサイトでも「疾患概要」のページに説明の項目を設けているので、詳しくはそちらをご一読頂きたいのですが、ここも専門用語をズラズラ並べてしまって、初めて来訪される方々にはちょっと取っ付き難い感もあるかと思うので(汗)、きょうの記事ではもう少し噛み砕いた表現を使ってみましょうか。

股関節というのは、両脚骨盤とを連結している部分なんですが、まず太腿の骨の頭の部分というのが、ボールのような丸い形になっているんですね。で、骨盤には“寛骨臼”という凹んでいる部分がありまして、ここには“臼蓋”(きゅうがい)と呼ばれるお皿のようなものがあります。このお皿に、太腿の骨の先端の丸い部分がすっぽり収まるようになってまして(お椀にボールを入れたような状態を思い浮かべてください)、この構造のおかげで股関節は前後左右あらゆる方向に曲げることが可能なわけですね。

で、舞姫の持病の“臼蓋形成不全”(変形性股関節症)というのは、この骨盤のお皿の部分が先天的に少し欠けた状態で、太腿の骨の頭の丸くなっている部分との収まりが悪くて、常にちょっと脱臼しかかったような状態になっているんですが、それで健康な普通の人達よりも股関節にかかる負担が大きくなって、些細な動作でも痛みや違和感を憶えたり、股関節の可動域(いろんな方向へ動かすことのできる範囲のこと)が普通の人達よりも狭くてうまく脚を動かせなかったり、股関節周囲の筋肉の筋力や柔軟性なども健康な普通の人達よりも劣っていたり、関節の“軟骨”も普通の人達よりも擦り減りやすかったり…みたいなことが起こるわけですね。

幸い、信頼できる医療機関との出会いに恵まれた舞姫は、疾患発覚から9年目を迎えた現在も改善は順調で、未手術でリハビリしながらダンスを続けるに至っていますが、これ“進行性”の病気なので、何の対策も講じず放ったらかしにすれば、勿論どんどん悪化して“末期”に至る危険性もあります。

ところで、この股関節の構造仕組みなどについて、舞姫は持病が発覚する以前から、専門的な知識まではなかったものの一応なんとなしに知ってはいたのですが、舞姫が疾患発覚以前からネットを通じて交流を持つ某ダンサーさん(ちなみに、彼女自身は疾患とは無関係)から以前聞かせて頂いた話によると、この類の“解剖学”的な知識が近年まで彼女はまったくなかったそうで、“ターン・アウト”(Turn Out:股関節外旋)というのは、骨盤そのものを外側に反らせるような形で開くもんだと長年に渡って思い込んでいたらしいんですね。さすがに、それはマズいでしょ。(-“-)

ちなみに、彼女はアマチュアとはいえクラシックバレエ歴も長く、ポアント履いて舞台にも積極的に立つようなベテランダンサーさんだったんですが、そんな人でさえ股関節の仕組みや構造について正しい知識がなくて、間違った空想の知識で股関節を動かしていたりするわけですよ。もしかすると、股関節仕組み構造をまったく知らないままダンススポーツに携わっている人達って、意外と多いのかも?…みたいなことを思いまして、こんな記事を書いてみた次第でした。

やはり股関節は、上半身と下半身とをつなぐ大切な連結部分なので、どういう構造になっていて、どういう仕組みで動いているのか、そういう“解剖学”的な知識をきちんと身につけることが重要だと思います。そんなわけで、下記は舞姫が転載許可を得て「疾患概要」のページにも掲載させて頂いている『アゼガミ治療室』さん作成の股関節のイラスト。シンプルながら、とても判りやすいです。



蛇足ですが、このイラスト、ブログやSNS等に無断転載される患者さん達が多くて困っています(汗)。無論これは著作権法に触れる“二次転載”に該当する行為ですし、舞姫に快く転載許可をくださった『アゼガミ治療室』さんに対しても申し訳が立たないので(汗)、くれぐれも無断転載はしないよう、お願い致します。m(__)m

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