シンメなようでシンメでない人間の身体。

人間の顔には、目・耳・そして鼻の孔が2つ。いずれも、左右に分かれて1つずつあります。手足も左右1本ずつあって、それぞれに5本の指があります。内臓も、腎臓など、左右に1つずつ計2つある臓器もあります。女性については、卵巣も左右に1つずつあります(舞姫は、4年前に婦人科疾患の手術で右側の卵巣を全摘してしまったので、現在は1つしかありませんが…汗)。

一見、“シンメトリー”(Symmetry:左右対称)に感じられる我々人間の身体ですが、じつは誰しも左右に微妙な違いがあって、完全に鏡像対象の身体を持つ者は、この世に誰ひとり存在しないそうです。そういえば舞姫自身も、目は右のほうが若干小さいので、これを補うために普段のメイクでもアイライナーは右側を少し太めに引いています。

シンメなようでシンメでない人間の身体。けど、これはごく“自然”なことであり、誰しも左右に微妙な差があって当たり前なのだそうで、試しに自分の顔の中心に鏡を置いて、完全に鏡像対象な顔をバーチャル的に作ってみると判ります。物凄い変な顔になります(笑)。それぞれで多少の個人差はあっても、人間の身体は微妙に“アシメ”(Asymmetry:左右非対称)にできているのがデフォルトであって、完全なシンメなほうが却って不自然なのだそうです。

身体の構造で左右に違いがあれば、動作の癖筋肉の付き方などにも左右で差が生じてきて当然なわけですが、そうはいっても、あまりにも極端に左右のバランスが偏っていると、健康に悪影響を与える場合もあるので、完全なシンメにまでは至らずとも、左右のバランスを極力整えて均等に近づけるよう努めるのが望ましいと思います。

ダンスの技法にも“シンメ”の型が存在するので、レッスンでは左右双方の型を必ず練習します。ダンスをされるかたなら、左右で得手&不得手が分かれる技法が必ずあるんじゃないかと思いますが、舞台作品では、二手に分かれた片側が同じ振付を鏡像反転させて踊ったりなど、シンメの原理を応用した構成を組む場合も多々あるので、なるべくだったら左右双方うまくできるに越したことはありません。

スタジオ代表者T先生も、この左右の非対称性については「弱きを鍛える!」と常日頃言います。技法も左右で得手&不得手の差が極端に生じないよう、左右いずれか苦手なほうも積極的に練習することで、舞台人としての演技表現の幅も広がります。

この話、筋力柔軟性などについても、相通じるものがあると思います。舞姫は、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)も左右双方の脚にありますが、どちらかというとの症状が悪く、可動域も左股関節のほうが狭くて硬いです。このため、普段から傷めたりなどで不調に陥ってしまう率も左脚のほうが高いわけですが、そういえばダンスでもスプリッツ(Splits:前後開脚)など、柔軟性を要する技法になると、左側のほうが苦手です(汗)。

けど、左右いずれか片側が極端に劣っていたり欠けていたりすれば、普段の些細な動作や歩行などにも微妙な偏りが生じてきて、おのずと対称側にも負荷が及ぶもので、舞姫もこれが要因で症状が軽い右脚にも不調をきたした経験が決して少なくはありません。だから、筋力や柔軟性についても、左右で極端な偏りが生じないよう工夫しながら鍛えて、バランスの整った身体作りに努めることが重要なのだと思います。

どうして神様は、人間を「シンメなようでシンメでない」身体に造ったのだろう?ほんとうは美しいシンメに造ろうと努めたんだけど、できなかったのか?それとも、あえて意図があって微妙にアシメになるように造ったのか?…その真相は、舞姫には知る由もありません。

ただ、我々人間が微妙にアシメな身体を持ってしまったが故に、この左右差が要因となって健康を害すことがないように…と、我々人間が自ら左右のバランスに偏りが生じないよう努めていく必要性ができたことだけは、間違いありません。

けど、いずれにしても人間の身体は本来アシメデフォルトであって、それはごく自然なことなので、生活に悪影響が及ばない程度の少しくらいの左右差なら、それほど思い悩んだり凹んだりすることはないと舞姫的には思うわけです。♪



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