意外と多い、表記に関する間違い。(´・ω・`)

“臼蓋”←これは、“きゅうがい”と読みます。日頃メインサイトを訪ねてくださる常連の来訪者さん達や、“Twitter”のフォロワーさん達であれば、今更詳しい説明は不要かと思いますが、舞姫の股関節疾患(臼蓋形成不全)は、この“臼蓋”先天性異常です。ただ、きょうは病気の概要を説明しようと思ってこの記事を立ち上げたわけでは、ありません。表記に関する間違いの話です。(´・ω・`)



舞姫の股関節疾患に限らず、なにか持病のある患者さん達なら、ご自身の疾患についてネットで調べたり情報収集される機会も多いかと思うんですが、舞姫も情報収集を兼ねてネットの世界を彷徨っていると、いろんな人達をお見受けするものでして、舞姫の股関節疾患に関しては“漢字表記”を間違っている方々も時折おられます。

まず多いのが、臼蓋“臼骸”と書いている人。それから、“臼外”も多いかな。あと、“球蓋”とか“球骸”なんてのも。まぁ、耳慣れないマイナーな病気なので、“きゅうがい”という発音を初めて聞かされて正しい漢字表記をパッと思い付く人自体が少ないかとは思うのですが、殊にネットを利用する場合は、漢字表記が間違っていると情報収集の大きな妨げとなってしまうので、やはりご自身の疾患について正しい漢字表記をしっかり憶えておくことは重要かと。

極めつけは、“白蓋”と書いている人。まぁ“臼”(うす)という字自体が一般的には利用の機会が少ないですし、書くのも意外と面倒なので、まず先に“白”(しろ)という字を書いて真ん中を修正ペンでぶち抜きたくなるのは、舞姫だけではない筈(笑)。ただ、これを本当に“白蓋”と表記するもんだと勘違いしている人達も意外と多いみたいで、舞姫が以前見つけたなかでは、なんと研修中の医大生さんもいました。

ダメですよ〜、これからプロの医療者になろうっていう学生さんが、そんな勘違いしちゃあ。外観的には、とてもよく似ている漢字なので、間違えても致し方ないと言ってしまえばそれまでなんですが、それでもやっぱり、ネットも含めて正しい情報収集をするためにも、その勘違いはしっかり修正しておく必要があるかと。

ちなみに、9年前の疾患発覚当時に愛用していた低スペックPCは、いまいち日本語変換機能が劣っていて、“きゅうがい”と書いて変換しても一発で“臼蓋”とは出なかったので、当時は“うす”“ふた”と別々に変換して継ぎ合せていましたが、あれから幾分は性能の良いPCに買い替えて以降は、“きゅうがい”→“臼蓋”で一発変換できるようになったので、現在ではそんな面倒な思いもすることはなくなりました。

ただ、やはり“きゅうがい”と書いても一発変換で“臼蓋”とは出なかった場合、同じ読み方でパッと思い浮かんだ漢字を充ててしまう人も多いかと思うので、そういうことも“骸”とか“外”とか“球”などの誤字を生む大きな要因になっているのかな?…という気もします。

それから、漢字表記の間違いとはまた別な話なのですが、意外と多いのが“股関節形成不全”と表記している患者さん。股関節の病気なので、これでも決して間違いではないんです。ただ、ネットで調べる際にこの表記を使うと、なぜかに関する情報ばかりが数多く上位抽出されてしまいます。最初にこの表記で調べて、次から次へとゾロゾロ出てくる動物医療系の情報に戸惑った患者さん達も、きっと多いのではないかと思います。

人間の“臼蓋形成不全”“変形性股関節症”と、まったく同じ疾患なのですが、獣医学の世界では“股関節形成不全”という疾患名が主流として使われているので、この言葉を使うと上位検索される大半は獣医学に関する情報が占めるという現象が起きてしまうわけで、やはり我々は人間なので、正しい情報収集のためには、当然ながら人間の世界で一般的に流通する表記を使う必要はありますかね。

あと、これは単なる変換ミス的な話なんですが、ごく稀に“症”“賞”と書いている人もお見受けします。そう、“変形性股関節症”ではなく、“変形性股関節賞”になっているんですね。以前、なにげにネットを彷徨っていたら、偶然見つけたどこぞの疾患解説ページでこの誤表記が使われていまして、それがよりによって医療系の情報を提供するポータルサイトだったもので、さしもの舞姫もこのときばかりは笑いが止まりませんでした。(≧∇≦)

変換ミス的な話、もう少し挙げてみましょうか。特にSNSの類で時折お見受けするんですが、“股関節”のことを“股間節”って書いてたり、人工股関節“人工”“人口”って書いてる人もいますね。まぁ、慌て者の舞姫自身も些細な変換ミスなら何度もやらかしているので、あまりでかいことは言えないんですが(汗)、ネット上でなにか発言する際には、投稿の前に再度よく校正して、恥ずかしい間違いがないかどうか確認することも重要ですよね。

と、まぁ偉そうに表記の間違いにまつわる話を綴ってみたわけですが、かくいう舞姫自身も、この類の恥ずかしい間違いは何度もやらかしています(汗)。その昔、舞姫は“加薬ご飯”(かやくごはん)“加薬”“火薬”と書くものと勘違いしていましたし、“身欠き鰊”(みがきにしん)“磨き鰊”だと思っていました(笑)。

北海道民としては恥ずかしい話ですが、かつて“然別湖”(しかりべつこ)を不覚にも“ねんべつこ”と読んでしまって周囲から爆笑を誘ったことは、現在に至るまで格好の“自虐ネタ”となっています。必要な情報を適切に収集し、かつ情報交換を円滑に行うためにも、正しい読み方漢字表記を憶えること、そして変換ミスに気を付けることは、やはり基本中の基本ですね。自戒です。(^^;)

そんなわけで、「漢字の正しい書き順」より、“臼”&“蓋”のページ貼っておきますので、ご参考まで。♪

「臼」の書き方
「蓋」の書き方

ついでに、とりあえず同病者さん達がネットで情報収集の際に頻繁に使うと思われる基本中の基本の言葉を記しておきますので、正しい読み方や漢字表記を調べるのが面倒だったり、変換ミスなど校正する余裕のない患者さんは、よろしければ下記をコピペしてご利用ください。↓

“臼蓋形成不全”“寛骨臼形成不全”“先天性股関節脱臼”“発育性股関節形成不全”“変形性股関節症”“股関節唇損傷”“人工股関節”



あなたには、本当に“ダイエット”が必要ですか?

舞姫が暮す札幌の中心街にある「大通献血ルーム」。傍を通りかかると、「只今、○○型の血液が不足しております。ぜひ、ご協力をお願いしま〜す!」…と、いつもスタッフさん達が街行く人達に懸命に呼び掛けています。ただ、申し訳ないと思いつつも、いつも舞姫はここを無言でサササッと通り過ぎていきます。なぜなら、舞姫は“献血”できる身体ではないからです。舞姫には、体重が足りないのです。200mlですら不可です。

「200mlも不可ってことは、40kg以下ですか!相当絞ってますね!ぜひ、ダイエットの秘訣を教えて頂けませんか?」…と、舞姫と同じ股関節疾患(臼蓋形成不全)を持つある患者さんから以前そう尋ねられたことがあったのですが、あいにく舞姫は“ダイエット”をしておりません。



この日記Twitterでも、これまで幾度となく触れてきた話なので、常連の来訪者さん達であればご記憶かと思いますが、舞姫はフードファイター並みの大飯喰らいです。毎日たくさん食べています。職場へ持参するお弁当箱は、男子並みの特大サイズですし、たまに友人&知人と外食をご一緒する機会があれば、舞姫のモリモリと食べる姿に、同席した者の殆どは眼を点にして驚きます。けど、これだけたくさん食べているのに、なぜか太れないんです(汗)。

この疾患、関節に掛かる負荷を軽減して苦痛の緩和や進行の遅延を図ることを目的とする“減量”が必須…と俗説的に言われていて、ネットを通じて交流を持つ同病者さん達のなかには、医師から厳しい“ダイエット”を指示されている人達もたくさんいます。

ただ、舞姫の場合はあまりにも極端に体重が軽過ぎるため、股関節の持病でリハビリ通院する整形外科では、主治医のY先生からも理学療法士O先生からも、体重を増やすよう指示されています。殊にO先生からは、「もっとたくさん食べて太りなさい!こんな痩せた身体じゃ、リハビリの効果も半減するよ!」と、事あるごとに脅されています(笑)。涙ぐましい努力を重ねてダイエットに励む同病者さん達も多いなかで、本当に心苦しい次第です。(>_<)

勿論、本当に減量が必要な患者さん達もいます。股関節疾患うんぬんを抜きにして考えても、どのみち太り過ぎは決して身体に良いものではないですし、BMI(Body Mass Index:肥満指数)の標準値を大きく超える体重だったり、健康診断などでメタボを指摘される状態なら、関節にも大きな負荷が及んで当然なので、やはり適切にダイエットに取り組まれたほうがいいと思います。

ただ、舞姫も「保存療法の重要性」のページで指摘しているので、ご興味のおありのかたはご一読頂きたいのですが(→こちら)、そもそも“痩せる”というのは大きな危険を伴う行為なわけで、その方法を一歩誤れば、骨を作る栄養を損ない、疲労骨折摂食障害のリスクも高めます。無論、股関節疾患を抱える患者さんが、必要以上に過度な減量を試みれば、症状改善や健康維持に必要な身体能力も著しく衰えていきます。

上半身と下半身とを連結させる“中継地点”となる股関節には、その双方を繋ぐためのさまざまな種類の筋肉が密集し複雑に絡み合っていて、本来であれば股関節を衝撃から保護しその機能を補助するという重要な役割を担うため、過度に体重が不足すれば、症状改善のために必要な股関節周囲の筋肉群の筋力柔軟性も確実に低下し、更に即効性に欠けるリハビリを地道に続けていくために必要な集中力持久力なども低下させることになりかねません。

多くの医療者が“減量”を勧める疾患にもかかわらず、舞姫が通院する整形外科で逆に“増量”を指示される所以は、そこにあります。リハビリ通院を始めて間もない当時、事前の情報収集で減量が必要な疾患であることを既に知っていた舞姫は、「痩せるな!太れ!」という真逆な指示に戸惑いを感じたことを記憶していますが、O先生も「本当に優秀な医療機関であれば、その必要のない患者さんにまでダイエットを強要したりはしない」と言います。

ただ、保存療法に消極的あるいは否定的で、リハビリの重要性など棚上げにして患者に安静を強いることで症状改善を導こうとする傾向の強い医療機関は未だ多く、関節への負担の軽減を目的とする“運動の抑制”“ダイエット”の2本柱を症状改善のための方策として勧める医師も数多く存在するのが現状。以前、小耳に挟んだ話ですが、BMIの標準値を遥かに下回るほど痩せこけた患者さんにですら、厳しいダイエットを指示して更に体重を落とすよう強要する医師すらいると聞きます。

ダイエットに取り組まれている同病者さん達に舞姫が伝えたいのは、「あなたには、本当に“ダイエット”が必要ですか?」…それを、いまいちど、よ〜く考えてほしいということです。俗説的に「ダイエット必須」と呼ばれる疾患であっても、必ずしもすべての患者さん達に減量が必要というわけではなく、極めて稀ながら舞姫のような患者もいることを知ってほしい。

本当に“ダイエット”が必要か否かは、患者さん達それぞれの症状や身体能力、生活習慣などによって異なります。“痩せる”だけがすべてではないことを、多くの患者さん達に知ってほしいですし、“減量神話”を崇拝して過酷なダイエットに挑む前に、通院される医療機関でよく相談されることを、お勧めします。

なお、リハビリも処方することなくダイエットばかり勧めたり、あるいはBMIの標準値を遥かに下回るほど体重の軽い患者さんにまで減量を強要するような医療機関であれば、警戒されたほうがいいと思います。

無論、舞姫も「このままでは、いかん!」と思って、股関節疾患の改善策の一環として、整形外科との連携で内科検診へ通い始めたのが、6年ほど前のこと。現在は通院のペースを落として半年に1度程度にしていますが、以前は1〜2ヶ月に1度くらいの頻度で受診していた時期もあり、スポーツ内科医M先生から指導を仰ぎ、整形外科疾患やスポーツ医療にも詳しい管理栄養士N先生から栄養指導も受けていました。

内科検診で学んだ知識や情報を活かしてバランスの整った栄養摂取に努めた効果もあり、血液検査や体脂肪率測定などの結果も回数を重ねるごとに良くなっていきましたが、なぜか体重だけはなかなか増えませんね(汗)。毎日あんなにたくさん食べているブツは、いったいどこへ消えているのだろう?…と、つくづく思います(笑)。

ただ、幸いにも健康状態は良好で内科的には取り立てて大きな問題もないのもあり、いつの頃からか内科の主治医M先生からも「太りにくいのは体質もあるし、痩せた身体をコンプレックスに思って、無理して太る努力をしなくても、大丈夫」と言われるようになったので、それ以降は舞姫もあまり気にすることなくマイペースで栄養摂取に努めるようにはしています。

けど舞姫的には、この貧弱な体形で却って不健康に思われるのも嫌なので、もう少しウエイト増やして身体の肉付きを良くしたいところ。健康的な身体を維持しながら少しずつ体重も増やして、いつの日か大手を振って「大通献血ルーム」を訪ねることができるようになれたらいいなと思います。♪

また性懲りもせず、健康セミナーへ。(^^;)

先達て、市内の某股関節専門医院が主催する健康セミナーへ出掛けました。この類の一般患者対象の健康講座は、散々な思いをした前回の受講(当時の記事は、こちら)で懲りた筈だったのですが(汗)、会場がアクセスの良い中心街の某ホテルだったこともあって、また性懲りもせず受講することに。(^^;)

ちなみに、講師は同院にて院長を務める某医師。人工股関節手術のスペシャリストとして広く知られ、メディアでも多く取り上げられて“名医”と称賛される、全国区でもネームバリューの高い人物です。ただ、高く評価される反面、舞姫がネットを通じて交流を持つ同病者さん達の間では、メディアで脚光を浴びる以前に築かれた“黒歴史”も脈々と語り継がれ、当時に改善できなかった患者さん達からの批判も未だ根強く残る人物とも聞いていました。

じつは、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)が9年前に発覚した当時、知人から半ばゴリ押し状態で受診を勧められたのが、この某医師でした。あいにく、医院へ問い合わせをしたところ、外来は1年先まで予約で埋まっているという状態で、このときはあっさり諦めたわけですが、それから間もなく舞姫は、現在に至るまで通院を続けるスポーツ整形外科との“運命の出会い”に恵まれることになったので、結果的には良かったと思っています(当時の話は、こちら)。

全国各地で積極的に講演会を催し、自らが執筆した著書を熱心にPRする某医師。お洒落で洗練された医院のウェブサイトには、某医師の執刀で見違えるほど改善した患者さん達からの喜びの声の数々や、メディアの出演番組&掲載記事の数々が、自信満々に綴られています。

無論、これまで数多くの患者さん達を救済してきただけあって、整形外科医としての技術が超一流なことは、誰もが認めるところ。ただ、そこかしこから漂わせる徹底した“商売主義”には、舞姫自身も“医療者のあるべき姿”として抵抗感を憶える節があって、決して好感の抱ける人物ではなかったのですが、持ち前の好奇心もあって、せっかくの機会なのでぜひ生で観てみたいと思い立った次第でした。

事前に申し込みの手続き等は不要とのことで、会場へと直接向かった舞姫でしたが、やはりその存在を全国区で知られる某医師が講師を務める受講無料のセミナーとあって、かなり注目度は高かったみたいで、開催時刻から40分ほど前に到着すると、客席は既に多くの受講者で賑わっていました。



舞姫が適当な場所を見つけて着席すると、舞台後方のスクリーンでは過去に某医師が出演したテレビ番組の録画が上映されていましたが、こちらは舞姫もさほど興味を抱けなかったので、開催時刻までの時間つぶしに携帯電話でスポーツニュースなどネットサーフィンして過ごすことに。機種交換して日の浅いスマホの操作法に未だ要領を得ない舞姫ですが(汗)、このときばかりはスマホにしておいて良かったと思った次第でした。♪

そうこうするうちに、某医師をはじめとする講師陣が会場に姿を現し、やがて開催時刻を迎えました。さすがに全国各地を講演会で巡って場数を踏んできただけあって、慣れた様子で滞りなく講座を進めていく某医師。人柄の良さを全面的にアピールし、誰からも好感を抱かれる話し方を知り尽くしている印象で、段取りのお粗末さが目立った前回受講の講座と比べれば、受講者としても安心感はありましたね。

ただ、やはり一般患者対象の講座だけあって、内容は概ね初心者向けで、取り立ててコアな話題が出るわけでもなく、既知の知識や情報ばかりが大半を占めて退屈してしまったのは、前回受講した健康講座と同様。もっとも、舞姫も“コミケ会場”にでも出掛けるような感覚で期待に胸を膨らませて結局“拍子抜け”に終わってしまった前回で既に“免疫”ができていただけに、今回はそれほど落胆はしなかったけど(笑)。

ゲスト講師管理栄養士さんだったので、舞姫的にはむしろそちらに興味津々だったのですが、あいにく健康雑誌やテレビの健康番組などでも取り上げるような、どこかで聞いた話ばかりで、股関節の持病のリハビリの一環として通い続けてきた内科の栄養指導で既にコアな栄養学の知識&情報を身につけていた舞姫としては、ちょっと物不足といった感じ。

なお、事前に手渡された資料といえば、主催の某医院を宣伝するチラシパンフばかりで、舞姫も辟易気味に。これなら、ありきたりで平凡な内容が綴られているだけにしろ“資料”めいた書類が用意されていた前回の健康講座のほうが、まだマシだったかも。講座終了後は院長の著書のサイン会が催されたけど、興味はなかったので早々に会場を出ることに。

高級ホテルの広くてキレイな宴会場を貸し切って催された今回の健康セミナー。会場の壁際には、さまざまな業者さん達からの開催を祝う豪華な花の数々がズラリと飾られていて、まるで祝賀会授賞式の如くの雰囲気には、舞姫的にも違和感を憶えましたが、ある意味では某医院の徹底した“商売主義”を匂わせるような講座だったと思います。

ちなみに、今回も受講者の大半は、舞姫よりも遥か年上とおぼしき高齢者や、まだ知識&情報に乏しい初心者レベルの人達ばかりで、講座の内容を熱心にメモへ記す受講者さん達の姿がチラホラ見受けられたのも、前回受講した健康講座と同様でしたが、こちらも妙な“温度差”を憶えた前回で既に“免疫”ができていた舞姫的には概ね予測通りといった感じ。

そういえば、期待外れに終わった前回の健康講座、その後のリハビリ通院の際に半ば“ガス抜き”状態で理学療法士O先生に報告した舞姫でしたが、一般の患者対象でも中級者向けの講座があれば…と感じた舞姫に、「おうおうにしてこの類の健康講座は医療業者も絡んで半ば宣伝も兼ねて開催する場合が多いので、内容も概ね初心者向けで、レベルを高めて患者層を絞るようなことはないよ」…と笑いながら話したO先生の言葉に、妙に納得したことを記憶しています。

以前も、かねてからプロの医療者による股関節疾患のセミナーに興味津々だった舞姫に、「要らないよ。きっと〇〇(←舞姫の苗字です)さんなら、『うんなもん知ってるョ』みたいな話ばっかりだから」なんて話していたO先生でしたが、やはり今回も“コミケ会場”気分を満喫というわけにはいかず、前回に引き続きO先生の言葉を改めて実感する羽目になる講座でした。

とにかく、名誉や実績もあるお偉い医療者さんが講師を務める健康講座を受講するよりも、信頼できる医療機関へ通院して主治医の先生や担当の理学療法士の先生から多くを学び取るほうが、充実した知識や情報を得られるし、よっぽど身になることだけは間違いなさそうなので、たぶんこの類の健康講座も舞姫には受講の機会はないかな〜?と思います。お腹いっぱい。もういいや。(^^;)

多くの人達に知ってほしい!“リーメンビューゲル”の存在。

みなさんは、“リーメンビューゲル”と呼ばれる治療装具をご存じでしょうか?これは乳幼児健診“先天性股関節脱臼”(←「gooヘルスケア」より)(近年では“発育性股関節形成不全”とも呼ばれているそうです。←「日本整形外科学会」より)が発覚した赤ちゃんが身に付ける矯正用の装具なんです。
※下記イラストは、小児整形外科医SPO5さんのTwitterより転載許可を頂きました。



舞姫は大人になってからの発覚だったので装着経験はないのですが、乳幼児期に先天性の股関節疾患が発覚した場合、症状によってはこの“リーメンビューゲル”の装着による治療を行う必要があるそうです。乳幼児の股関節疾患については、舞姫の股関節疾患ページにも項目を設けているので、よろしければご一読ください(→こちら)。

あいにく舞姫は、写真イラストでしか“リーメンビューゲル”を見たことがなく、この装具を実際に身に付ける赤ちゃんと出会う機会にはまだ恵まれていないのですが、かなり“ごつい装具”であることだけは間違いありません。たぶん、初めて見る人は一瞬ぎょっとして目を疑うのではないかと思います。

情報収集も兼ねてネットを巡っていると、このリーメンビューゲルで治療中の赤ちゃんを持つママさんが、知識に欠ける人達から“虐待”誤解されてしまう場合があるという話を聞くことがあります。赤ちゃんを連れて外出すれば、街中や駅のホーム・公共交通機関の車内など、見慣れない装具を身に付けた赤ちゃんは多くの人目に晒されることになりますし、何も知らない人達が“虐待”と勘違いしてしまうことも充分考えられます。

舞姫は、この疾患を抱えていたが故に、乳幼児の股関節疾患についても多少は勉強して知識を得ましたし、“リーメンビューゲル”の存在も知っていましたが、もし知識のない状態だったら、初めて見るごつい装具を身に付ける赤ちゃん&その母親に、舞姫も好奇の眼差しを向けていたかもしれません。

この疾患の改善における最大の“敵”は、“周囲の無理解”です。知識に欠ける人達の“無理解”は、この疾患を持つ子供の母親をも苦しめるのか?…と思うと、舞姫も哀しくなります。たとえ、ひそひそと囁くような声でも、ママさんの耳には否応なく入ってくることでしょう。周囲から好奇の視線を集めるママさんの辛い胸中は、察するに余りあります。

もともと先天性の股関節疾患は早期発見が難しく、大人になってある程度の年齢に達してから発覚する患者さん達も数多く存在しますが、舞姫が生まれた50年以上も前といえば、“保存療法”“スポーツ医療”も影も形もない不毛の時代だったことは勿論、先天性の股関節疾患など発覚しようものなら、医療者ですらどうすれば改善できるかよく判っていなかった時代でした。

ただ、あれから時を経て乳幼児の股関節疾患に関する研究も進み、乳幼児健診で発見できる確率も高まっていると聞きます。現代の優れた医療の技術をもってすれば、成長盛んな乳幼児期に病巣を見つけ出し、適切な対策を講じていくことで、かなりの改善が期待できる筈です。

けど、乳幼児期に発覚した子供達が、適切な対策を講じて順調に改善していくためには、ご家族やご友人達は勿論、外出する先々で出会う多くの人達の理解&協力が必須。まずは、乳幼児の股関節疾患の存在と、“リーメンビューゲル”という装具の存在を、少しでも多くの人達に知って頂くことが重要と思います。

みなさんも、もしこの装具を身に付ける赤ちゃんを連れたママさんを見掛けたら、ご理解のうえ適切な配慮を願います。そして、もしこの装具を“虐待”誤解して赤ちゃん&ママさんに冷たい視線を浴びせる人に出会ったら、そうではなくて治療用の装具であることを教えてあげてください。この疾患を持つ幼い子供達が、どうか順調に改善することができるよう、暖かく見守ってほしい。舞姫からの、お願いです。m(__)m


※乳幼児の股関節疾患の改善のためには、赤ちゃんの脚の開きを妨げない生活の配慮が必要。
両脚が自然なM字型に開かれる形の“コアラ抱っこ”のイラストも、SPO5さんから提供頂きました。♪

リハビリ“オーダーメイド”の根拠とは?

いまは便利な世の中です。テレビ新聞・雑誌・書籍等では、「〇〇の改善に効果がある」とされる運動療法が数多く紹介され、またネットを探れば、判りやすく解説された動画なども簡単に見つけることができます。整形外科疾患を抱える患者さん達のなかには、なにも専門家から直接リハビリ指導を仰がなくとも、「メディアを通じて得られる情報で充分」と考えておられるかたも多いかと思います。

ただ、メディアで得た情報をもとに、“自己流”でリハビリを試みることは、しないでほしいのです。それから状況によっては、舞姫自身が通院する整形外科で指導を受けたリハビリの内容について、このブログ“Twitter”等で取り上げる場合もありますが、同じ訓練法を迂闊に真似しないでください。また、ご自身が独自に得た改善法や訓練法を、他の患者さん達にも勧めることも、絶対にしないでください。

無論、メディア等で紹介される運動療法を「絶対に試すな!」などとヤボいことを言っているわけではありません。参考にして頂き、ご自身のリハビリメニューに反映させること自体は構わないと思います。ただし、その前に、通院される医療機関相談し、理学療法士さんの指導を必ず受けられてください。少なくとも、ご自身の独断のみで自己流リハビリを実践することだけは、絶対にやめてください。

これが、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)でリハビリ通院を始めて以降この9年間、ずっと舞姫が訴え続けてきた“我流厳禁”の掟です。なぜなら、本来リハビリテーションとは“オーダーメイド”であるべき治療法であると舞姫自身が解釈しているからです。じゃあ、どうしてリハビリは“オーダーメイド”でないといけないのか?どうして“自己流”でリハビリをしてはいけないのか?そこいらへんの“根拠”について、改めて整理してみたいと思います。

まずは、患者さんによってリハビリの内容にも適否があるから。これが、いちばんの理由かな。リハビリに、万能の“方程式”など存在しません。たとえ同じ疾患であっても、症状身体能力生活習慣、その日その時の体調などは勿論、スポーツをされる患者さんは競技種目によっても、そして手術を経験された患者さんは術式によっても、適するリハビリメニューは異なります。マニュアル式に同じ訓練をすれば、すべての患者さん達を改善へ導けるのなら、医師も理学療法士も苦労はしないですよ。

それに、セルフトレーニングセルフコンディショニングを正しく実践するためには、技術&経験を要します。自分に適する訓練を本人がセルフで判断&選択して実践することは、専門家ですら極めて難しい行為だといいます。

たとえば、歯科医だった某友人の証言によると、どんなに優秀な歯科医であっても、自分で自分の歯を治療することはできないらしいです。また、御用達の美容室の担当美容師さんの話によると、美容師さんが自分で自分の髪をすべて整えるのも限界があり、特に難しいのが、カット。フロント&サイドくらいまではなんとかなるけど、後ろの髪はやっぱり他の美容師さんにお願いしないとカットは無理とのこと。理学療法士さんの場合も、本人が自分の身体を評価してセルフでリハビリするのは困難と聞きます。

まして、我々患者は“素人”です。自分に適する訓練を本人がセルフで判断&選択することは、本当に危険。メディア等で得られる情報を参考に自己流で実践したリハビリが、もし自分に適していなければ、それこそ逆効果。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんに問診&触診をして頂き、その患者さんの症状や身体能力・ライフスタイル等さまざまな要素を考慮して見極めて頂いたうえで、本当に適したリハビリメニューを処方して頂くのが、最も安心できると思います。

無論、我々患者もいつでも医療機関へ足を運ぶことが可能な環境にあるとは限らないわけで、ときには患者が自力で判断しなければならない状況に陥る場合だってあります。ただ、セルフトレーニングセルフコンディショニングの技術は勿論、いざというときの応急処置などの方法も含めて、ある程度は患者自身が自力で適切な判断を行うことができる能力を身につけるためにも、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんから、技術やノウハウなどを学ぶ必要があると思うのです。

そしてもうひとつ、リハビリに限らず“独学”自体が“デメリット”の高い行為だから。どんなことをするにせよ、専門家による直接指導に頼らず独学で実践するという行為には何かとリスクを伴うもので、本当に正しく理解できているかどうかの確認が困難なことは勿論、もし間違って解釈してしまった場合の自力による軌道修正も極めて困難です。

テレビや新聞・雑誌・ネット等のメディアで得られる“二次元的な情報”で、具体的な訓練の内容が、どれだけ患者に正確に伝わるかは疑問。たとえ適したリハビリであっても、もし誤った解釈をしてしまったり、間違った方法で実践したりすれば、改善はおろか却って悪化させてしまう危険性だってあります。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんに直接指導をして頂くのが、最も安心できます。

それから、たまにネットで聞こえてくる、「病院で教えてもらったリハビリだから、大丈夫♪」という患者さんの声。どこぞの病院で大昔に指導されたリハビリを、自宅で延々と実践し続ける患者さん達は、意外と多いです。特に、手術を経験された患者さんの場合、入院時に指導されたリハビリを退院後もずっと実践し続ける人も多いと聞きます。

ただ、患者の症状は常に蠢いているので、“同じ内容”のリハビリを永遠に続ければいいというものではありません。それに、たとえ元は医療機関で指導を受けた訓練であっても、長期間セルフで実践し続けることで、先述で挙げたような“自己流”にも等しいデメリットも生じます。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士が常駐する医療機関へコンスタントに通院し、そのときの症状は勿論、体調や生活環境の変化などに応じたリハビリ指導を受けるのが、最も望ましいと思います。

幸い、舞姫はベストなリハビリ環境に恵まれました。理学療法士O先生は、常にアンテナを張り巡らせて舞姫の身体を判断し、適切なリハビリ指導と的確なアドバイスをしてくださいます。これで舞姫は、舞台活動の中核を担うレギュラークラスの一員として50歳まで舞台に立ち続け、そしてレギュラーを退いた現在も、無理のない範囲で地道にダンスを続けるに至っています。本当に感謝です。

ただ、哀しいことに、適切なリハビリ指導を手掛ける医療機関との出会いに恵まれず、致し方なく“自己流”でリハビリを続ける患者さん達が多く存在するのも現状です。すべての患者さん達が、適切なリハビリ環境に恵まれますことを、舞姫も心から願うばかりです。(-人-)