多くの人達に知ってほしい!“リーメンビューゲル”の存在。

みなさんは、“リーメンビューゲル”と呼ばれる治療装具をご存じでしょうか?これは乳幼児健診“先天性股関節脱臼”(←「gooヘルスケア」より)(近年では“発育性股関節形成不全”とも呼ばれているそうです。←「日本整形外科学会」より)が発覚した赤ちゃんが身に付ける矯正用の装具なんです。
※下記イラストは、小児整形外科医SPO5さんのTwitterより転載許可を頂きました。



舞姫は大人になってからの発覚だったので装着経験はないのですが、乳幼児期に先天性の股関節疾患が発覚した場合、症状によってはこの“リーメンビューゲル”の装着による治療を行う必要があるそうです。乳幼児の股関節疾患については、舞姫の股関節疾患ページにも項目を設けているので、よろしければご一読ください(→こちら)。

あいにく舞姫は、写真イラストでしか“リーメンビューゲル”を見たことがなく、この装具を実際に身に付ける赤ちゃんと出会う機会にはまだ恵まれていないのですが、かなり“ごつい装具”であることだけは間違いありません。たぶん、初めて見る人は一瞬ぎょっとして目を疑うのではないかと思います。

情報収集も兼ねてネットを巡っていると、このリーメンビューゲルで治療中の赤ちゃんを持つママさんが、知識に欠ける人達から“虐待”誤解されてしまう場合があるという話を聞くことがあります。赤ちゃんを連れて外出すれば、街中や駅のホーム・公共交通機関の車内など、見慣れない装具を身に付けた赤ちゃんは多くの人目に晒されることになりますし、何も知らない人達が“虐待”と勘違いしてしまうことも充分考えられます。

舞姫は、この疾患を抱えていたが故に、乳幼児の股関節疾患についても多少は勉強して知識を得ましたし、“リーメンビューゲル”の存在も知っていましたが、もし知識のない状態だったら、初めて見るごつい装具を身に付ける赤ちゃん&その母親に、舞姫も好奇の眼差しを向けていたかもしれません。

この疾患の改善における最大の“敵”は、“周囲の無理解”です。知識に欠ける人達の“無理解”は、この疾患を持つ子供の母親をも苦しめるのか?…と思うと、舞姫も哀しくなります。たとえ、ひそひそと囁くような声でも、ママさんの耳には否応なく入ってくることでしょう。周囲から好奇の視線を集めるママさんの辛い胸中は、察するに余りあります。

もともと先天性の股関節疾患は早期発見が難しく、大人になってある程度の年齢に達してから発覚する患者さん達も数多く存在しますが、舞姫が生まれた50年以上も前といえば、“保存療法”“スポーツ医療”も影も形もない不毛の時代だったことは勿論、先天性の股関節疾患など発覚しようものなら、医療者ですらどうすれば改善できるかよく判っていなかった時代でした。

ただ、あれから時を経て乳幼児の股関節疾患に関する研究も進み、乳幼児健診で発見できる確率も高まっていると聞きます。現代の優れた医療の技術をもってすれば、成長盛んな乳幼児期に病巣を見つけ出し、適切な対策を講じていくことで、かなりの改善が期待できる筈です。

けど、乳幼児期に発覚した子供達が、適切な対策を講じて順調に改善していくためには、ご家族やご友人達は勿論、外出する先々で出会う多くの人達の理解&協力が必須。まずは、乳幼児の股関節疾患の存在と、“リーメンビューゲル”という装具の存在を、少しでも多くの人達に知って頂くことが重要と思います。

みなさんも、もしこの装具を身に付ける赤ちゃんを連れたママさんを見掛けたら、ご理解のうえ適切な配慮を願います。そして、もしこの装具を“虐待”誤解して赤ちゃん&ママさんに冷たい視線を浴びせる人に出会ったら、そうではなくて治療用の装具であることを教えてあげてください。この疾患を持つ幼い子供達が、どうか順調に改善することができるよう、暖かく見守ってほしい。舞姫からの、お願いです。m(__)m


※乳幼児の股関節疾患の改善のためには、赤ちゃんの脚の開きを妨げない生活の配慮が必要。
両脚が自然なM字型に開かれる形の“コアラ抱っこ”のイラストも、SPO5さんから提供頂きました。♪

リハビリ“オーダーメイド”の根拠とは?

いまは便利な世の中です。テレビ新聞・雑誌・書籍等では、「〇〇の改善に効果がある」とされる運動療法が数多く紹介され、またネットを探れば、判りやすく解説された動画なども簡単に見つけることができます。整形外科疾患を抱える患者さん達のなかには、なにも専門家から直接リハビリ指導を仰がなくとも、「メディアを通じて得られる情報で充分」と考えておられるかたも多いかと思います。

ただ、メディアで得た情報をもとに、“自己流”でリハビリを試みることは、しないでほしいのです。それから状況によっては、舞姫自身が通院する整形外科で指導を受けたリハビリの内容について、このブログ“Twitter”等で取り上げる場合もありますが、同じ訓練法を迂闊に真似しないでください。また、ご自身が独自に得た改善法や訓練法を、他の患者さん達にも勧めることも、絶対にしないでください。

無論、メディア等で紹介される運動療法を「絶対に試すな!」などとヤボいことを言っているわけではありません。参考にして頂き、ご自身のリハビリメニューに反映させること自体は構わないと思います。ただし、その前に、通院される医療機関相談し、理学療法士さんの指導を必ず受けられてください。少なくとも、ご自身の独断のみで自己流リハビリを実践することだけは、絶対にやめてください。

これが、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)でリハビリ通院を始めて以降この9年間、ずっと舞姫が訴え続けてきた“我流厳禁”の掟です。なぜなら、本来リハビリテーションとは“オーダーメイド”であるべき治療法であると舞姫自身が解釈しているからです。じゃあ、どうしてリハビリは“オーダーメイド”でないといけないのか?どうして“自己流”でリハビリをしてはいけないのか?そこいらへんの“根拠”について、改めて整理してみたいと思います。

まずは、患者さんによってリハビリの内容にも適否があるから。これが、いちばんの理由かな。リハビリに、万能の“方程式”など存在しません。たとえ同じ疾患であっても、症状身体能力生活習慣、その日その時の体調などは勿論、スポーツをされる患者さんは競技種目によっても、そして手術を経験された患者さんは術式によっても、適するリハビリメニューは異なります。マニュアル式に同じ訓練をすれば、すべての患者さん達を改善へ導けるのなら、医師も理学療法士も苦労はしないですよ。

それに、セルフトレーニングセルフコンディショニングを正しく実践するためには、技術&経験を要します。自分に適する訓練を本人がセルフで判断&選択して実践することは、専門家ですら極めて難しい行為だといいます。

たとえば、歯科医だった某友人の証言によると、どんなに優秀な歯科医であっても、自分で自分の歯を治療することはできないらしいです。また、御用達の美容室の担当美容師さんの話によると、美容師さんが自分で自分の髪をすべて整えるのも限界があり、特に難しいのが、カット。フロント&サイドくらいまではなんとかなるけど、後ろの髪はやっぱり他の美容師さんにお願いしないとカットは無理とのこと。理学療法士さんの場合も、本人が自分の身体を評価してセルフでリハビリするのは困難と聞きます。

まして、我々患者は“素人”です。自分に適する訓練を本人がセルフで判断&選択することは、本当に危険。メディア等で得られる情報を参考に自己流で実践したリハビリが、もし自分に適していなければ、それこそ逆効果。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんに問診&触診をして頂き、その患者さんの症状や身体能力・ライフスタイル等さまざまな要素を考慮して見極めて頂いたうえで、本当に適したリハビリメニューを処方して頂くのが、最も安心できると思います。

無論、我々患者もいつでも医療機関へ足を運ぶことが可能な環境にあるとは限らないわけで、ときには患者が自力で判断しなければならない状況に陥る場合だってあります。ただ、セルフトレーニングセルフコンディショニングの技術は勿論、いざというときの応急処置などの方法も含めて、ある程度は患者自身が自力で適切な判断を行うことができる能力を身につけるためにも、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんから、技術やノウハウなどを学ぶ必要があると思うのです。

そしてもうひとつ、リハビリに限らず“独学”自体が“デメリット”の高い行為だから。どんなことをするにせよ、専門家による直接指導に頼らず独学で実践するという行為には何かとリスクを伴うもので、本当に正しく理解できているかどうかの確認が困難なことは勿論、もし間違って解釈してしまった場合の自力による軌道修正も極めて困難です。

テレビや新聞・雑誌・ネット等のメディアで得られる“二次元的な情報”で、具体的な訓練の内容が、どれだけ患者に正確に伝わるかは疑問。たとえ適したリハビリであっても、もし誤った解釈をしてしまったり、間違った方法で実践したりすれば、改善はおろか却って悪化させてしまう危険性だってあります。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんに直接指導をして頂くのが、最も安心できます。

それから、たまにネットで聞こえてくる、「病院で教えてもらったリハビリだから、大丈夫♪」という患者さんの声。どこぞの病院で大昔に指導されたリハビリを、自宅で延々と実践し続ける患者さん達は、意外と多いです。特に、手術を経験された患者さんの場合、入院時に指導されたリハビリを退院後もずっと実践し続ける人も多いと聞きます。

ただ、患者の症状は常に蠢いているので、“同じ内容”のリハビリを永遠に続ければいいというものではありません。それに、たとえ元は医療機関で指導を受けた訓練であっても、長期間セルフで実践し続けることで、先述で挙げたような“自己流”にも等しいデメリットも生じます。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士が常駐する医療機関へコンスタントに通院し、そのときの症状は勿論、体調や生活環境の変化などに応じたリハビリ指導を受けるのが、最も望ましいと思います。

幸い、舞姫はベストなリハビリ環境に恵まれました。理学療法士O先生は、常にアンテナを張り巡らせて舞姫の身体を判断し、適切なリハビリ指導と的確なアドバイスをしてくださいます。これで舞姫は、舞台活動の中核を担うレギュラークラスの一員として50歳まで舞台に立ち続け、そしてレギュラーを退いた現在も、無理のない範囲で地道にダンスを続けるに至っています。本当に感謝です。

ただ、哀しいことに、適切なリハビリ指導を手掛ける医療機関との出会いに恵まれず、致し方なく“自己流”でリハビリを続ける患者さん達が多く存在するのも現状です。すべての患者さん達が、適切なリハビリ環境に恵まれますことを、舞姫も心から願うばかりです。(-人-)

股関節の解剖学。♪

きょうは、ちょっと股関節構造仕組みに関するお話をしてみたいと思います。これ、なにも股関節に限ったことではないのですが、なんらかの持病で闘病中という患者さん達は勿論、ダンスやスポーツをされている人達にとっても、人間の身体の仕組みや構造などについての知識を学んで身に付けておくことって、物凄い重要なことだと舞姫は思うわけです。

余談ですが、絵画や彫刻・造形など美術の世界でも、こうした“解剖学”的な知識が必要とのことで、美術大学やアート系の専門学校などに通う学生さん達は、美術的な観点から人体の構造を学ぶ“美術解剖学”というのを勉強するんだそうです。

股関節の構造や仕組みについては、舞姫のメインサイトでも「疾患概要」のページに説明の項目を設けているので、詳しくはそちらをご一読頂きたいのですが、ここも専門用語をズラズラ並べてしまって、初めて来訪される方々にはちょっと取っ付き難い感もあるかと思うので(汗)、きょうの記事ではもう少し噛み砕いた表現を使ってみましょうか。

股関節というのは、両脚骨盤とを連結している部分なんですが、まず太腿の骨の頭の部分というのが、ボールのような丸い形になっているんですね。で、骨盤には“寛骨臼”という凹んでいる部分がありまして、ここには“臼蓋”(きゅうがい)と呼ばれるお皿のようなものがあります。このお皿に、太腿の骨の先端の丸い部分がすっぽり収まるようになってまして(お椀にボールを入れたような状態を思い浮かべてください)、この構造のおかげで股関節は前後左右あらゆる方向に曲げることが可能なわけですね。

で、舞姫の持病の“臼蓋形成不全”(変形性股関節症)というのは、この骨盤のお皿の部分が先天的に少し欠けた状態で、太腿の骨の頭の丸くなっている部分との収まりが悪くて、常にちょっと脱臼しかかったような状態になっているんですが、それで健康な普通の人達よりも股関節にかかる負担が大きくなって、些細な動作でも痛みや違和感を憶えたり、股関節の可動域(いろんな方向へ動かすことのできる範囲のこと)が普通の人達よりも狭くてうまく脚を動かせなかったり、股関節周囲の筋肉の筋力や柔軟性なども健康な普通の人達よりも劣っていたり、関節の“軟骨”も普通の人達よりも擦り減りやすかったり…みたいなことが起こるわけですね。

幸い、信頼できる医療機関との出会いに恵まれた舞姫は、疾患発覚から9年目を迎えた現在も改善は順調で、未手術でリハビリしながらダンスを続けるに至っていますが、これ“進行性”の病気なので、何の対策も講じず放ったらかしにすれば、勿論どんどん悪化して“末期”に至る危険性もあります。

ところで、この股関節の構造仕組みなどについて、舞姫は持病が発覚する以前から、専門的な知識まではなかったものの一応なんとなしに知ってはいたのですが、舞姫が疾患発覚以前からネットを通じて交流を持つ某ダンサーさん(ちなみに、彼女自身は疾患とは無関係)から以前聞かせて頂いた話によると、この類の“解剖学”的な知識が近年まで彼女はまったくなかったそうで、“ターン・アウト”(Turn Out:股関節外旋)というのは、骨盤そのものを外側に反らせるような形で開くもんだと長年に渡って思い込んでいたらしいんですね。さすがに、それはマズいでしょ。(-“-)

ちなみに、彼女はアマチュアとはいえクラシックバレエ歴も長く、ポアント履いて舞台にも積極的に立つようなベテランダンサーさんだったんですが、そんな人でさえ股関節の仕組みや構造について正しい知識がなくて、間違った空想の知識で股関節を動かしていたりするわけですよ。もしかすると、股関節仕組み構造をまったく知らないままダンススポーツに携わっている人達って、意外と多いのかも?…みたいなことを思いまして、こんな記事を書いてみた次第でした。

やはり股関節は、上半身と下半身とをつなぐ大切な連結部分なので、どういう構造になっていて、どういう仕組みで動いているのか、そういう“解剖学”的な知識をきちんと身につけることが重要だと思います。そんなわけで、下記は舞姫が転載許可を得て「疾患概要」のページにも掲載させて頂いている『アゼガミ治療室』さん作成の股関節のイラスト。シンプルながら、とても判りやすいです。



蛇足ですが、このイラスト、ブログやSNS等に無断転載される患者さん達が多くて困っています(汗)。無論これは著作権法に触れる“二次転載”に該当する行為ですし、舞姫に快く転載許可をくださった『アゼガミ治療室』さんに対しても申し訳が立たないので(汗)、くれぐれも無断転載はしないよう、お願い致します。m(__)m

そして誰もいなくなった…。

まずは、メインサイト更新情報から…といっても、持病の股関節疾患ページへリンク1件追加しただけなんですが(汗)、よろしければお気軽にお立ち寄りください。♪

ところで、久し振りの更新となった股関節リンクですが、既にリンクを貼らせて頂いていたサイトやブログ等も一通り確認してみたところ…、あ〜“デッドリンク”(←「IT用語辞典 e-Words」より)ありますね(汗)。閉鎖までには至らず閲覧可能なサイトやブログのほうも、久しく更新の形跡がなく半ば“放置状態”と化しているところも何件かありました。

横着者の舞姫も、ネットを使った交流&情報交換の中心がTwitterへ移ってしまって以降は、メインサイトの更新頻度も減ったので、あまり人のことは言えないのですが(汗)、これを機にちょっとリンクを整理しまして、デッドリンクになってしまったサイトについてはリンクを削除。それから、更新停滞しているサイトやブログ等についても、申し訳ないと思いつつリンクを外させて頂きました。

思い起こせば、9年前に“臼蓋形成不全”が発覚した当時、ネットで調べても上位検索されるのは、素人には消化不良を起こしてしまうような小難しい医療系の専門サイトばかりでした。だったら、“患者の視点”で判りやすい解説ページを自分で作ってしまおう!…これが、どこにでもいる普通のアマチュアダンサーが趣味の範囲で運営を続けてきた“舞姫のサイト”に、この股関節コンテンツを設置する大きなきっかけだったわけです。

その後、情報収集の要領なども徐々に掴めてきた舞姫は、ネットを通じて“志”高き同病者さん達と数多く出会うことになり、積極的に情報発信に努める同病者さん達のサイトやブログを、舞姫のリンクページでも次々と紹介させて頂いてきたという経緯がありました。ただ、ネットを通じて出会った同病者さん達は、この9年間で一人また一人と徐々に姿を消していき、当時リンクを貼らせて頂いた患者さん達の運営するサイトやブログで、現在に至るまで交流を持つ人は…哀しいことに誰ひとりいなくなってしまいました。

最も記憶に残っているのは、かつて舞姫が発覚間もない頃からネットを通じて交流させて頂いてきた某患者さんが運営されていた解説サイト。ヒップホップを嗜み、舞姫と同様にOLとして働きながらスタジオへ通うアマチュアダンサーさんで、自骨手術を経て懸命なリハビリで順調に改善してレッスンに復帰した努力家さんでした。

同じ股関節疾患を持つ患者さんのサイトではパイオニア的な存在で、興味深い話題や情報が数多く掲載されていて内容もとても充実しており、右も左も判らなかった発覚当時の舞姫も随分と参考にさせて頂いたことを記憶しています。ちなみに、アナログ人間だった舞姫がTwitterを始めたのも、彼女が試験的に始めたTwitterに触発されたことがきっかけでした。

数年ほど前くらいまでは、互いのサイトやTwitterを行き来し、親しく交流させて頂いていたのですが、いつの頃からかTwitterへの出没頻度も減って、サイトも更新停滞状態になり、やがてデッドリンクと化しました。移転告知の形跡もなかったので、おそらく閉鎖してしまったものと察します。程なくTwitterのアカウントもなくなり、彼女はネットの世界から完全に消息を絶ってしまいました。いろいろと事情はあったことと察しますが、多くの同病者さん達から支持を集めるサイトだったので、閉鎖は本当に残念な次第でした。

彼女に限った話ではないですが、舞姫が出会った当時はネットを通じて積極的な情報発信や交流&情報交換に努めていた同病者さん達が、ネットから離れてやがて姿を消してしまう要因は、いったいどこにあるのだろう?手術の有無や術式、症状の程度を問わず、この疾患とは生涯に渡って付き合っていくことになるので、ネットを通じて情報発信される患者さんなら“更新ネタ”も永遠に尽きない筈ですし、話すことがなくて困るような事態は起きない筈。

実際、舞姫自身がそうでした。発覚以降この9年間、リハビリ通院する整形外科でも新鮮な知識や情報を多く学ばせて頂き、またネットを通じて交流を持つ同病者さん達や医療者さん達とも積極的に情報交換を続け、メインサイトは勿論この日記の更新やTwitterの投稿にも反映させてきましたし、さすがに以前よりメインサイトの更新頻度は落ちたものの(汗)、それでもネタに窮して長期間に渡ってネットから離れたことは、現在に至るまで一度もありません。

改善が順調な患者さんは、リアルでの生活が充実してネットを嗜む余裕がなくなるとも聞いたことがあります。ただ、少なくとも、これは舞姫には当てはまらない。ネットを通じて情報発信を始めて以降この9年間、リハビリ通院で得られる新鮮な知識や情報が楽しくて、そして努めれば努めるほどに改善していく自分の身体が嬉しくて、ネットを通じて充実した“改善ライフ”を綴り続けてきた自分がいます。

けど、ふと気づいた時には、リハビリ通院を始めて間もない当時に親しい交流のあった“股関節仲間”さん達のサイトやブログで、現在に至るまでネットを通じて積極的に情報発信を続けるのは、舞姫ひとりになってしまいましたし、Twitterを始めて間もない当時に親しい交流のあった同病のフォロワーさん達のなかにも、アカウントを手放してネットの世界から消息を絶ってしまった者も少なくはありません。

いまは便利な世の中です。スマホやタブレットもあります。パソコンだけに縛られずとも手軽にネットが可能な環境で、当時の同志達が次々と姿を消していった要因は、“更新ネタ”“リア充”云々だけではないのかもしれませんし、さまざまな諸事情なども重なって、ホームページブログそしてSNS“管理者”としての立場から離れていく者もいるでしょう。

交流の途絶えてしまった同病者さん達。いま、どこでどう過ごしているのか、その消息を知る術を舞姫は持ちません。ただひとり残った舞姫としては淋しい気持ちもありますが、ネットから姿を消した同病者さん達が、せめてこの疾患を悪化させることなく元気に日々を過ごしてくださることを、祈るばかりです。(-人-)

初体験の健康講座の感想は、ちょっと微妙。(´・ω・`)

それは、1ヶ月ほど前の某日。自宅の居間でパラパラと新聞を捲っていたところ、なにげに目に留まったのは、市内の某整形外科医院が主催する健康講座の告知。ちなみに、テーマは股関節疾患&膝疾患。横着者で出不精な舞姫ですが、会場もアクセスの良い中心街の某会館ということで、さっそく電話で受講の申込をした次第でした。

なお、講師は同医院で管理職を務める医師や理学療法士で、実績も充分。事前に情報収集した限りでは、スポーツ医療の分野でも積極的な医療機関だったので、これは有意義で興味津々なお話が聞けそうです。そして迎えた先週末の開催当日、いそいそと某会館へ出掛けた舞姫でしたが…結論から先に言うと、実際の感想は、ちょっと微妙。(´・ω・`)

会場となるホールの入口付近に展示されていたのは、人工関節の模型の数々。滅多に生で見る機会のないコアなアイテムに胸を躍らせた舞姫でしたが、受付で手続きを済ませると、さっそく中へ。舞姫が到着したのは20分ほど前でしたが、客席は既に8割がた埋まっている状態。舞姫が適当な場所を見つけて着席後も、続々と受講者さん達が会場入りしてきて、講座が始まる直前までには、キャパ約300名のホールもほぼ満席状態に。地元紙の小さな記事で告知掲載される程度の健康講座でしたが、なかなかの盛況ぶりです。



なにげに注目してしまったのが、受講者さん達の顔ぶれ。先達て52歳の誕生日を迎えたばかりの舞姫自身も、既に“オバちゃん”の域に入る人間なので、同世代あるいはもっと若い世代の受講者も多いのではと思ったのですが、予測に反して受講者の大半は舞姫より遥か年上とおぼしき高齢者ばかりで、なにやら場違いなところへ来てしまったかの如くのプカプカ浮いたような“疎外感”を憶えつつ、講座の開始時刻を待つことに。

あいにく、講座初歩的な内容が大半を占め、舞姫が期待したコアな情報は殆ど出ず。途中、人工股関節の歴史の紹介(世界初の人工股関節は、1938年らしい)や、手術の具体的な工程の説明になると、多少は興味をそそられましたが、それ以外は既知の知識や情報ばかりで、ちょっと拍子抜けした感じ。受付で手渡された資料にも、取り立てて目新しい情報などは記されておらず、ありきたりの内容がズラズラと綴られているだけだったので、なんだか嫌な予感はしたのですが…まぁ、一般対象の健康セミナーでは致し方ないか。



気になったのは、理学療法士さん達によるリハビリ実演の際の段取りの悪さ。舞台上で椅子やテーブルなどを出し入れしながら、あーでもないこーでもないと右往左往し、あたふたと試行錯誤される光景が頻繁に見受けられたのには、舞姫も苦笑い。準備不足は明白。もっと事前に入念な打ち合わせを重ねて段取りを整理するなりして、スムースに判りやすく実演できなかったのだろうか?

ちなみに、講師を務めた理学療法士さんはアスレティックトレーナーの資格を有し、競技スポーツのトレーニング&コンディショニング指導の現場でも活躍されているとのことだったので、参考にできるようなお話をたくさん聞かせて頂けるのではと思い、舞姫的には楽しみにしていたのですが、あいにく実演されたのは初歩的な運動療法ばかりで、こちらも期待外れ。

そんなわけで、取り立てて興味深い情報も得られないまま坦々と時間は過ぎて、舞姫も正直ちょっと退屈気味。すっかりテンションも下がって、よほど途中で帰ろうかとも思ったのですが、せっかく横着者の舞姫が重いお尻を持ち上げて来たのだからと思い、最後まで受講することに。ただ、意外にも講座中も受講者さん達からは「ほぉ〜!」と感嘆の声が頻繁に起こり、講座の内容を熱心にメモへ記す受講者さん達の姿も。なんだか、妙な“温度差”を感じてしまった。

極めつけは、講座終了後の質問コーナー。とにかく、「そんなこと、こんな場で質問しなくたって、ご自身が通院する医療機関で、主治医の先生や担当PTさんに相談すれば?」と思うような愚問の続出で、講師の先生達も「実際に診察や検査をしてみないことには何とも…まずは医療機関で相談を…」と答えるしか術がなく、かなり戸惑っていた模様。語弊を生むこと覚悟で言わせてもらえば、あまりにも受講者さん達のレベルが低過ぎ。(-"-)

ぢつは、この類の健康講座にまで足を運ぶ患者さんって、既にコアな知識や情報が備わっていて、ネットや新聞&雑誌などのメディアでは得られないような新鮮な情報を求めて参加するのかな〜?なんて勝手に思い込んでいたんですよ。それこそ、舞姫的には“コミケ会場”にでも出掛けるような感覚で当日を心待ちにしていた節もあったのですが、予測に反して今回は受講者の大半が初心者レベルだったみたいで、そこは舞姫的にも意外だったかな。

舞姫がネットを通じて交流を持つ同病者さん達(臼蓋形成不全&変形性股関節症)のなかには、プロの医療者さん達も顔負けするほど精通する患者さん達も多いので、そういうヲタ並に豊富な知識や情報を身に着けた患者さん達と、もしオフラインで交流&情報交換できる機会が持てたら、きっと楽しいだろうな〜みたいな期待もあったのですが、残念ながら実際の受講者さん達の顔ぶれは、とてもそんな雰囲気じゃなかったですね…。(´・ω・`)

そういえば、当日に先駆けてTwitterで情報収集してみたところ、この健康講座まったくと言っていいほど話題にあがっておらず。講座終了後も同様の情報収集を試みましたが、受講された患者さんがレポや感想などを投稿されている形跡なども見つけ出すことはできませんでした。

これだけ数多くの人達が集う健康講座だから、情報拡散力に優れたSNSでも、そこそこ反響がありそうな気もしましたし、舞姫的にも他の受講者さん達がどんな境遇で参加されて、どんな感想を抱いたのかなど、気になるところでしたが…ただ、よくよく考えてみたら、受講者さん達の顔ぶれを見る限りでも、とてもSNSなんぞ嗜みそうもない世代の人達ばかりだったので、それはそれで納得できますか。

ふと思い出したのは、リハビリ通院で長年に渡って舞姫の担当を務める理学療法士O先生の言葉。情報収集していると巷で時折お見受けする、プロの医療者による股関節疾患のセミナーに興味津々だった舞姫でしたが、以前O先生に相談したところ、「要らないよ。きっと〇〇(←舞姫の苗字です)さんなら、『うんなもん知ってるョ』みたいな話ばっかりだから」なんて笑いながら話していたことを記憶しています。初体験の健康講座でしたが、今更にして当時のO先生の言葉を実感するような内容でした。

無論、横着者で出不精な舞姫が重いお尻を持ち上げるからには、こんどの機会にはもっと充実した内容の講座やセミナーを受講したいものですが、プロの医療者対象のセミナーだと、専門的な話ばかりで却って難しくて消化不良を起こしてしまうと思うので(汗)、一般の患者対象でも中級者くらいの人達向けのセミナーがあったらいいのにな…なんて思った次第でした。(^^;)