杖の話あれこれ。♪

ちょっと以前まではマイナスなイメージがあって、使用することに抵抗を憶えるかたも多かった印象もある“杖”ですが、ネットで情報を探ってみると、ここ最近ではデザイン性に優れた杖も多くお見受けしますし、愛用の杖をご自身でお洒落にデコる患者さんもおられたりして、アイテムとしての杖を前向きに楽しむ患者さん達も徐々に増える傾向にある感じがます。

幸い、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)も、現在のところADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)的に大きな問題を抱えるまでに至らない舞姫は、杖を使用するほど深刻な症状ではないのですが、“Twitter”を通じて交流を持つ同病者さん達が、楽しそうに“杖”話に花を咲かせていたりするのを読んでいると、思わず舞姫も杖が欲しくなったりします。(^^;)

ひとくちにといっても、いろいろな種類がありまして、それこそネットで調べてみると、患者さんの症状や用途によって、さまざまな型の杖の情報を得ることができますが、一般的に知られるものとしては、“T字杖”“ロフストランドクラッチ”“松葉杖”の3種類といったところでしょうか。

まず“T字杖”ですが、持ち手の部分が文字通りアルファベットの“T”の形になっている杖ですね。これは現在最も広く普及しているみたいで、舞姫の暮す札幌でも、なにげに街を歩いているだけでも、このT字杖を使用されているかたは老若問わず頻繁に見掛けます。



医療&介護用品の専門店まで足を伸ばさなくとも、量販店や雑貨店でも普通にT字杖を取り扱っているお店も多いですし、ここ近年では100均などでも販売されていたりしますよね。さすが最も普及するだけあって、デザイン性に富んだ杖も多く作られているみたいで、きれいな花柄の杖や、キャラクターをあしらった杖も時折お見受けします。

次は、“ロフストランドクラッチ”。略して“ロフスト”とも呼ばれていますね。これは、持ち手の上部に腕を固定して支える目的の“カフ”と呼ばれる輪状の機構が備わっているのが特徴。負荷が持ち手とカフとの2ヶ所に分散することで歩行時の安定感が増すので、握力の弱い患者さんなどに適しているそうです。ただ、舞姫のように寒い地域にお住まいのかたの場合、冬など重ね着をする機会が多くなると、カフの部分に腕を通しづらくなるのが欠点でしょうか。



最後に、“松葉杖”。舞姫のような股関節疾患の患者さんに限らず、怪我などの場合でも適用されるので、一時的にでも使った経験のあるかたは結構多いのではないでしょうか。通常、2本組みでの使用が一般的で、身体全体を支える安定性には優れていますが、他の杖よりも機動性に劣り、歩行速度に限界が生じたり、両手が塞がることで荷物が持てなくなったり、形状的にも意外とかさばるので置き場所に不便…などの欠点もあるようです。



あと、番外編的な話なのですが、ちょっと憶えておきたいのが、視覚障害者が使う“白杖”(はくじょう)。舞姫が暮す札幌の中心街でも、白杖で地面をコツコツと叩きながら歩く視覚障害者さんを時折お見受けすることがありますが、これには意味があって、白杖を使って音を出すことで、周囲の人達に自分の存在を知ってもらうためだそうです。



ちなみに、この白杖で地面を叩いて歩いていたら「うるさい!音を立てるな!」と無理解な健常者から怒鳴られたという女性の経験談がSNSでも話題になったので、ご記憶のかたもおられるかと思いますが、近年ではスマホなどを操作しながら周囲に充分な注意を払わず歩いている人達も多いので、みなさんも外出時は気を付けて、白杖の利用者さんに適切な配慮ができるよう心掛けましょう。

そんなわけで、代表的な杖4種類を簡単に紹介してみた次第です。なお、杖には身体の負担を軽減し少しでも快適に歩行をするための“正しい使用法”が存在し、患者の症状や身体能力・生活習慣等に伴い、適する種類なども微妙に異なってきます。杖を使用される際は、間違った使い方で却って症状悪化を促すことのないよう、くれぐれも独学や自己流は避け、専門の知識&経験の備わった医療者から指導を受けることを、ぜひ舞姫もお勧めしたいと思います。m(__)m

問題だらけのヘルプマーク。

舞姫が暮す札幌市でも、昨年10月から導入が開始された“ヘルプマーク”。幸い、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)の改善も順調な舞姫は、現時点ではヘルプマークに頼るまでは至らないのですが、友人知人から「ヘルプマークって?」…と聞かれた際、適切な説明ができるよう、バッグに入れて持ち歩いています。♪



とりあえず、ちょっと簡単に概要を説明しましょうか。“ヘルプマーク”というのは、援助や配慮を必要とするにも関わらず外観からは判りにくい状態にある人の意思表示を補助し、理解や協力を得やすくすることを目的に作られた喚起用マーク。人工関節や内臓疾患、難病、妊娠初期などは勿論、身障者手帳の取得までは至らずとも、日常生活には不自由があり周囲の配慮や援助が必要…という“グレーゾーン”の人の利用も可能だと思います。

ご参考までに、札幌市のページ貼っておきますね。↓
『ヘルプマーク・ヘルプカード/札幌市』

かつては、同種の目的で製作された喚起用ピクトグラムが乱立して、各団体がそれぞれバラバラに啓発活動を行っていたために、統一性に欠けることを問題視する声も聞かれましたが、昨年あたりからヘルプマークを導入する自治体も徐々に増え、全国区でも着々と普及が進んでいる模様なので、今後この日本では“見えない障害”を抱える人達のための喚起用マークといえば、このヘルプマークが定着していきそうな感じがします。

札幌でも導入から半年を経て、最近では街を歩けばヘルプマークを装着する人をチラホラお見受けするようになりました。舞姫が暮す中心街でも啓発用ポスターを多く見かけ、市の積極的なPR活動が伺われます。ただ、このヘルプマーク、舞姫的には現時点では大手を振って賛同しているわけでは決してなく、これからクリアしていかなくてはならない多くの問題点を抱えていると思っています。

まず舞姫が指摘したいのは、配布の方法。ちなみに札幌市では、市役所区役所の窓口、地下鉄駅の事務室、市内のアイン薬局などが配布場所となっていて、申請書の記載や障害者手帳などの提示は不要とされています。導入が開始されて間もない昨年秋に、さっそく舞姫が中心街の某地下鉄駅事務室を訪ねてみたところ、駅員さんから「どうぞ♪」と簡単に手渡されました。



書面上の手続き手帳等の提示不要な分、せめて口頭での身分確認使用目的の確認等があるものと思い込んでいたところ、じつにあっさりと頂けたので、なんだか舞姫も拍子抜けしてしまったのですが(汗)、試しに中心街の某アイン薬局も訪ねてみたところ、ここでも受付の薬剤師さんは舞姫が何者なのかを尋ねるわけでもなく、じつにあっさりとヘルプマークを差し出してきました。

う〜ん…確かに、あれやこれや小難しい条件を設定して敷居を高くしてしまってもアレだけど、かといってこうもいとも簡単に貰えてしまうのも如何なものかと。無論、誰にでも簡単に入手できる状態でむやみに多量配布すれば、本来その必要のない人達にまで広く流出して乱用されてしまう可能性もあります。過去には、フリマアプリに出品されていた例もあると聞くヘルプマーク。今後、心無い健常者から悪用される危険性も考えられると思います。

面倒な手続きを省くことで普及を促し利用率を高めようとする意図は判らぬではないですが、無償で簡単に入手可能である限り“価値観”も下がりますし、その存在を軽んじられてしまう恐れもあります。誰にでも無条件で「ハイどうぞ」と簡単に手渡してしまうのではなく、せめてシンプルな書式でも構わないので記載の手続きを取り入れるなど、配布の方法に工夫が必要かと思います。

もうひとつ、舞姫が指摘したいのは、デザイン的な問題。赤地に白の十字&ハートマークが描かれたデザインは、確かにインパクト抜群です。これを装着して街を歩けば、きっと多くの人達の視線を集めることでしょう。ただ、あまりにも派手なデザインが故に、ウチの母(膝に障害があります)は「嫌だよ、冗談じゃない」と、厳めしい顔をして装着を拒みました。お洒落好きな若い女性のなかには、ファッションを損なうことを嫌って装着に抵抗感も憶える人もいるでしょう。

ここで比較の例として挙げたいのが、「見えない障害バッジ」。これは、ヘルプマークが登場する遥か以前にTwitterを通じて広まった喚起用マークで、舞姫が購入したのは6年前。現在も携帯電話にストラップとして装着しています。ちなみに、当事者用啓発用の2種があり、舞姫が買ったのは啓発用です。当時はメディアでも取り上げられて話題となり、舞姫がTwitterを通じて交流を持つ同病者さん達の間でも注目度が高かったことを記憶しています。



やはり難点なのは、さりげないデザインが故に目立たないことですかね。“見えない障害”を表現するために透明な素材を使って作られていることが、却って裏目に出てしまっているようにも感じられます。正直、ぱっと見た限りでは小洒落たアクセサリーとしか思えないし、よほど普及が進んで多くの人達に認知されない限りは、これを装着して街を歩いても“喚起用マーク”としての役割を果たすことは難しいでしょう。

ただ、利点もあります。かさばらない小振りなサイズは、老若男女を問わず気軽に身に着けることができると思いますし、バッジとしてもキーホルダーとしても携帯ストラップとしても使える利便性の高さも魅力。それに、ファッションを妨げないデザインなら、その日その時のコーディネイトに合わせた使い方も可能ですし、これならお洒落好きな女子も、きっと抵抗感を抱くことなく装着することができるでしょう。

確かに、見えない障害を抱える人達のための喚起用マークなのだから、目立つデザインでなくては意味がないというのも理解できないわけではないですが、かといって無理解な健常者に「これみよがし」な悪印象も与えかねない派手なデザインも如何なものかと。不自然に浮いた印象を与えることなく、普段のコーディネイトにも違和感なく馴染み、なおかつ周囲の人達からも好感を抱かれるようなセンスの良いデザインであることが重要です。

喚起用マークだからといって“目立つ”だけがすべてではない筈ですし、やはり日常的に装着する限りには、アクセサリーとしても充分通用するような洗練されたデザインであることが望ましいと思います。それに、なにより障害を抱える利用者本人が抵抗感を抱くことなく気軽に装着できることを最優先して考えるべきでは?…と舞姫的には思うわけです。

余談ですが、ヘルプマークに関する情報収集を兼ねてネットを彷徨ってみた限りでは、スイスの国旗によく似ている…という声も聞きます。なるほど、そう言われてみればソックリですね(笑)。海外からの観光客が多い北海道では、誤解を招きやすいかもしれません。他国の人達からも理解を得るためには、グローバルに通用するデザインであることが求められますし、先述で指摘した不必要に派手なことも含めて、根本からのデザイン改良が必須と舞姫は考えます。



そして、最後にひとつ。もしかすると、これが最も厄介な問題かもしれません。ヘルプマークに限った話ではないですが、この類の喚起用ピクトグラムは、啓発活動の方法を一歩誤れば、健常者からの反感無理解を煽る危険性を孕んでいます。ここで例として挙げたいのが、“マタニティマーク”(←厚生労働省サイトより)です。

“妊婦”であることを示し、周囲から適切な理解&配慮を得ることを目的に作られた喚起用ピクトグラムである“マタニティマーク”ですが、独身の女性や流産経験者、そして不妊治療中の女性など、さまざまな事情で“子供が欲しくても持てない”人達の心を傷つける不謹慎な行為であるとして批判する声も多く聞かれます。また、「妊娠は病気ではないので、配慮の必要はない」という解釈を持つ人もいます。



このため、利用者本人が“妊婦”であることを示す“後ろめたさ”的な罪悪感を抱いてしまうことは勿論、実際にマークに対して否定的な解釈を持つ心無い人達から嫌がらせ危険な目に遭わされる例も多くみられ、近年メディア等で指摘される諸々の危険性を恐れて、あえて身に付けない妊婦さんも数多く存在すると聞きます。

ヘルプマークにしても、先に指摘した通り、無理解な健常者に「これみよがし」な悪印象も与えかねない派手なデザインもあって、障害を抱えることを不必要に誇示せんばかりのアイテムとして、否定的な解釈を持つ人達も既に多く見受けられます。舞姫がネットで情報収集する限りでは、若い障害者が身につけて公共の交通機関を利用すれば、理解に欠ける高齢者から「けしからん!」「若いのだから席を譲れ!」などと咎められる例も聞きます。

普及が着々と進む一方で、さまざまな問題点を数多く抱えるヘルプマーク。障害を抱える者にとって最大の“敵”は、「社会の無理解」です。ヘルプマークも、その目的や意図が一般の人達にも広く理解されなければ、意味がありません。存在を知らせるためのPRのみに偏ってしまうと、やはり無理解な健常者からの反感を生む要因も作り出してしまうと思うので、単純な周知を目的とする啓発活動のみに留まらない対策が急務です。

例によって筆まめなもので、長々と書き綴ってしまいましたが(汗)、舞姫が考えるヘルプマークの主立った問題点は、そんなところでしょうか。ヘルプマークの製作や啓発活動に携わる関係者のみなさんが、諸々の問題点をしっかり認識し、その解決へと動いてくださることを、心から願うばかりです。(-人-)

意外と多い、表記に関する間違い。(´・ω・`)

“臼蓋”←これは、“きゅうがい”と読みます。日頃メインサイトを訪ねてくださる常連の来訪者さん達や、“Twitter”のフォロワーさん達であれば、今更詳しい説明は不要かと思いますが、舞姫の股関節疾患(臼蓋形成不全)は、この“臼蓋”先天性異常です。ただ、きょうは病気の概要を説明しようと思ってこの記事を立ち上げたわけでは、ありません。表記に関する間違いの話です。(´・ω・`)



舞姫の股関節疾患に限らず、なにか持病のある患者さん達なら、ご自身の疾患についてネットで調べたり情報収集される機会も多いかと思うんですが、舞姫も情報収集を兼ねてネットの世界を彷徨っていると、いろんな人達をお見受けするものでして、舞姫の股関節疾患に関しては“漢字表記”を間違っている方々も時折おられます。

まず多いのが、臼蓋“臼骸”と書いている人。それから、“臼外”も多いかな。あと、“球蓋”とか“球骸”なんてのも。まぁ、耳慣れないマイナーな病気なので、“きゅうがい”という発音を初めて聞かされて正しい漢字表記をパッと思い付く人自体が少ないかとは思うのですが、殊にネットを利用する場合は、漢字表記が間違っていると情報収集の大きな妨げとなってしまうので、やはりご自身の疾患について正しい漢字表記をしっかり憶えておくことは重要かと。

極めつけは、“白蓋”と書いている人。まぁ“臼”(うす)という字自体が一般的には利用の機会が少ないですし、書くのも意外と面倒なので、まず先に“白”(しろ)という字を書いて真ん中を修正ペンでぶち抜きたくなるのは、舞姫だけではない筈(笑)。ただ、これを本当に“白蓋”と表記するもんだと勘違いしている人達も意外と多いみたいで、舞姫が以前見つけたなかでは、なんと研修中の医大生さんもいました。

ダメですよ〜、これからプロの医療者になろうっていう学生さんが、そんな勘違いしちゃあ。外観的には、とてもよく似ている漢字なので、間違えても致し方ないと言ってしまえばそれまでなんですが、それでもやっぱり、ネットも含めて正しい情報収集をするためにも、その勘違いはしっかり修正しておく必要があるかと。

ちなみに、9年前の疾患発覚当時に愛用していた低スペックPCは、いまいち日本語変換機能が劣っていて、“きゅうがい”と書いて変換しても一発で“臼蓋”とは出なかったので、当時は“うす”“ふた”と別々に変換して継ぎ合せていましたが、あれから幾分は性能の良いPCに買い替えて以降は、“きゅうがい”→“臼蓋”で一発変換できるようになったので、現在ではそんな面倒な思いもすることはなくなりました。

ただ、やはり“きゅうがい”と書いても一発変換で“臼蓋”とは出なかった場合、同じ読み方でパッと思い浮かんだ漢字を充ててしまう人も多いかと思うので、そういうことも“骸”とか“外”とか“球”などの誤字を生む大きな要因になっているのかな?…という気もします。

それから、漢字表記の間違いとはまた別な話なのですが、意外と多いのが“股関節形成不全”と表記している患者さん。股関節の病気なので、これでも決して間違いではないんです。ただ、ネットで調べる際にこの表記を使うと、なぜかに関する情報ばかりが数多く上位抽出されてしまいます。最初にこの表記で調べて、次から次へとゾロゾロ出てくる動物医療系の情報に戸惑った患者さん達も、きっと多いのではないかと思います。

人間の“臼蓋形成不全”“変形性股関節症”と、まったく同じ疾患なのですが、獣医学の世界では“股関節形成不全”という疾患名が主流として使われているので、この言葉を使うと上位検索される大半は獣医学に関する情報が占めるという現象が起きてしまうわけで、やはり我々は人間なので、正しい情報収集のためには、当然ながら人間の世界で一般的に流通する表記を使う必要はありますかね。

あと、これは単なる変換ミス的な話なんですが、ごく稀に“症”“賞”と書いている人もお見受けします。そう、“変形性股関節症”ではなく、“変形性股関節賞”になっているんですね。以前、なにげにネットを彷徨っていたら、偶然見つけたどこぞの疾患解説ページでこの誤表記が使われていまして、それがよりによって医療系の情報を提供するポータルサイトだったもので、さしもの舞姫もこのときばかりは笑いが止まりませんでした。(≧∇≦)

変換ミス的な話、もう少し挙げてみましょうか。特にSNSの類で時折お見受けするんですが、“股関節”のことを“股間節”って書いてたり、人工股関節“人工”“人口”って書いてる人もいますね。まぁ、慌て者の舞姫自身も些細な変換ミスなら何度もやらかしているので、あまりでかいことは言えないんですが(汗)、ネット上でなにか発言する際には、投稿の前に再度よく校正して、恥ずかしい間違いがないかどうか確認することも重要ですよね。

と、まぁ偉そうに表記の間違いにまつわる話を綴ってみたわけですが、かくいう舞姫自身も、この類の恥ずかしい間違いは何度もやらかしています(汗)。その昔、舞姫は“加薬ご飯”(かやくごはん)“加薬”“火薬”と書くものと勘違いしていましたし、“身欠き鰊”(みがきにしん)“磨き鰊”だと思っていました(笑)。

北海道民としては恥ずかしい話ですが、かつて“然別湖”(しかりべつこ)を不覚にも“ねんべつこ”と読んでしまって周囲から爆笑を誘ったことは、現在に至るまで格好の“自虐ネタ”となっています。必要な情報を適切に収集し、かつ情報交換を円滑に行うためにも、正しい読み方漢字表記を憶えること、そして変換ミスに気を付けることは、やはり基本中の基本ですね。自戒です。(^^;)

そんなわけで、「漢字の正しい書き順」より、“臼”&“蓋”のページ貼っておきますので、ご参考まで。♪

「臼」の書き方
「蓋」の書き方

ついでに、とりあえず同病者さん達がネットで情報収集の際に頻繁に使うと思われる基本中の基本の言葉を記しておきますので、正しい読み方や漢字表記を調べるのが面倒だったり、変換ミスなど校正する余裕のない患者さんは、よろしければ下記をコピペしてご利用ください。↓

“臼蓋形成不全”“寛骨臼形成不全”“先天性股関節脱臼”“発育性股関節形成不全”“変形性股関節症”“股関節唇損傷”“人工股関節”



あなたには、本当に“ダイエット”が必要ですか?

舞姫が暮す札幌の中心街にある「大通献血ルーム」。傍を通りかかると、「只今、○○型の血液が不足しております。ぜひ、ご協力をお願いしま〜す!」…と、いつもスタッフさん達が街行く人達に懸命に呼び掛けています。ただ、申し訳ないと思いつつも、いつも舞姫はここを無言でサササッと通り過ぎていきます。なぜなら、舞姫は“献血”できる身体ではないからです。舞姫には、体重が足りないのです。200mlですら不可です。

「200mlも不可ってことは、40kg以下ですか!相当絞ってますね!ぜひ、ダイエットの秘訣を教えて頂けませんか?」…と、舞姫と同じ股関節疾患(臼蓋形成不全)を持つある患者さんから以前そう尋ねられたことがあったのですが、あいにく舞姫は“ダイエット”をしておりません。



この日記Twitterでも、これまで幾度となく触れてきた話なので、常連の来訪者さん達であればご記憶かと思いますが、舞姫はフードファイター並みの大飯喰らいです。毎日たくさん食べています。職場へ持参するお弁当箱は、男子並みの特大サイズですし、たまに友人&知人と外食をご一緒する機会があれば、舞姫のモリモリと食べる姿に、同席した者の殆どは眼を点にして驚きます。けど、これだけたくさん食べているのに、なぜか太れないんです(汗)。

この疾患、関節に掛かる負荷を軽減して苦痛の緩和や進行の遅延を図ることを目的とする“減量”が必須…と俗説的に言われていて、ネットを通じて交流を持つ同病者さん達のなかには、医師から厳しい“ダイエット”を指示されている人達もたくさんいます。

ただ、舞姫の場合はあまりにも極端に体重が軽過ぎるため、股関節の持病でリハビリ通院する整形外科では、主治医のY先生からも理学療法士O先生からも、体重を増やすよう指示されています。殊にO先生からは、「もっとたくさん食べて太りなさい!こんな痩せた身体じゃ、リハビリの効果も半減するよ!」と、事あるごとに脅されています(笑)。涙ぐましい努力を重ねてダイエットに励む同病者さん達も多いなかで、本当に心苦しい次第です。(>_<)

勿論、本当に減量が必要な患者さん達もいます。股関節疾患うんぬんを抜きにして考えても、どのみち太り過ぎは決して身体に良いものではないですし、BMI(Body Mass Index:肥満指数)の標準値を大きく超える体重だったり、健康診断などでメタボを指摘される状態なら、関節にも大きな負荷が及んで当然なので、やはり適切にダイエットに取り組まれたほうがいいと思います。

ただ、舞姫も「保存療法の重要性」のページで指摘しているので、ご興味のおありのかたはご一読頂きたいのですが(→こちら)、そもそも“痩せる”というのは大きな危険を伴う行為なわけで、その方法を一歩誤れば、骨を作る栄養を損ない、疲労骨折摂食障害のリスクも高めます。無論、股関節疾患を抱える患者さんが、必要以上に過度な減量を試みれば、症状改善や健康維持に必要な身体能力も著しく衰えていきます。

上半身と下半身とを連結させる“中継地点”となる股関節には、その双方を繋ぐためのさまざまな種類の筋肉が密集し複雑に絡み合っていて、本来であれば股関節を衝撃から保護しその機能を補助するという重要な役割を担うため、過度に体重が不足すれば、症状改善のために必要な股関節周囲の筋肉群の筋力柔軟性も確実に低下し、更に即効性に欠けるリハビリを地道に続けていくために必要な集中力持久力なども低下させることになりかねません。

多くの医療者が“減量”を勧める疾患にもかかわらず、舞姫が通院する整形外科で逆に“増量”を指示される所以は、そこにあります。リハビリ通院を始めて間もない当時、事前の情報収集で減量が必要な疾患であることを既に知っていた舞姫は、「痩せるな!太れ!」という真逆な指示に戸惑いを感じたことを記憶していますが、O先生も「本当に優秀な医療機関であれば、その必要のない患者さんにまでダイエットを強要したりはしない」と言います。

ただ、保存療法に消極的あるいは否定的で、リハビリの重要性など棚上げにして患者に安静を強いることで症状改善を導こうとする傾向の強い医療機関は未だ多く、関節への負担の軽減を目的とする“運動の抑制”“ダイエット”の2本柱を症状改善のための方策として勧める医師も数多く存在するのが現状。以前、小耳に挟んだ話ですが、BMIの標準値を遥かに下回るほど痩せこけた患者さんにですら、厳しいダイエットを指示して更に体重を落とすよう強要する医師すらいると聞きます。

ダイエットに取り組まれている同病者さん達に舞姫が伝えたいのは、「あなたには、本当に“ダイエット”が必要ですか?」…それを、いまいちど、よ〜く考えてほしいということです。俗説的に「ダイエット必須」と呼ばれる疾患であっても、必ずしもすべての患者さん達に減量が必要というわけではなく、極めて稀ながら舞姫のような患者もいることを知ってほしい。

本当に“ダイエット”が必要か否かは、患者さん達それぞれの症状や身体能力、生活習慣などによって異なります。“痩せる”だけがすべてではないことを、多くの患者さん達に知ってほしいですし、“減量神話”を崇拝して過酷なダイエットに挑む前に、通院される医療機関でよく相談されることを、お勧めします。

なお、リハビリも処方することなくダイエットばかり勧めたり、あるいはBMIの標準値を遥かに下回るほど体重の軽い患者さんにまで減量を強要するような医療機関であれば、警戒されたほうがいいと思います。

無論、舞姫も「このままでは、いかん!」と思って、股関節疾患の改善策の一環として、整形外科との連携で内科検診へ通い始めたのが、6年ほど前のこと。現在は通院のペースを落として半年に1度程度にしていますが、以前は1〜2ヶ月に1度くらいの頻度で受診していた時期もあり、スポーツ内科医M先生から指導を仰ぎ、整形外科疾患やスポーツ医療にも詳しい管理栄養士N先生から栄養指導も受けていました。

内科検診で学んだ知識や情報を活かしてバランスの整った栄養摂取に努めた効果もあり、血液検査や体脂肪率測定などの結果も回数を重ねるごとに良くなっていきましたが、なぜか体重だけはなかなか増えませんね(汗)。毎日あんなにたくさん食べているブツは、いったいどこへ消えているのだろう?…と、つくづく思います(笑)。

ただ、幸いにも健康状態は良好で内科的には取り立てて大きな問題もないのもあり、いつの頃からか内科の主治医M先生からも「太りにくいのは体質もあるし、痩せた身体をコンプレックスに思って、無理して太る努力をしなくても、大丈夫」と言われるようになったので、それ以降は舞姫もあまり気にすることなくマイペースで栄養摂取に努めるようにはしています。

けど舞姫的には、この貧弱な体形で却って不健康に思われるのも嫌なので、もう少しウエイト増やして身体の肉付きを良くしたいところ。健康的な身体を維持しながら少しずつ体重も増やして、いつの日か大手を振って「大通献血ルーム」を訪ねることができるようになれたらいいなと思います。♪

また性懲りもせず、健康セミナーへ。(^^;)

先達て、市内の某股関節専門医院が主催する健康セミナーへ出掛けました。この類の一般患者対象の健康講座は、散々な思いをした前回の受講(当時の記事は、こちら)で懲りた筈だったのですが(汗)、会場がアクセスの良い中心街の某ホテルだったこともあって、また性懲りもせず受講することに。(^^;)

ちなみに、講師は同院にて院長を務める某医師。人工股関節手術のスペシャリストとして広く知られ、メディアでも多く取り上げられて“名医”と称賛される、全国区でもネームバリューの高い人物です。ただ、高く評価される反面、舞姫がネットを通じて交流を持つ同病者さん達の間では、メディアで脚光を浴びる以前に築かれた“黒歴史”も脈々と語り継がれ、当時に改善できなかった患者さん達からの批判も未だ根強く残る人物とも聞いていました。

じつは、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)が9年前に発覚した当時、知人から半ばゴリ押し状態で受診を勧められたのが、この某医師でした。あいにく、医院へ問い合わせをしたところ、外来は1年先まで予約で埋まっているという状態で、このときはあっさり諦めたわけですが、それから間もなく舞姫は、現在に至るまで通院を続けるスポーツ整形外科との“運命の出会い”に恵まれることになったので、結果的には良かったと思っています(当時の話は、こちら)。

全国各地で積極的に講演会を催し、自らが執筆した著書を熱心にPRする某医師。お洒落で洗練された医院のウェブサイトには、某医師の執刀で見違えるほど改善した患者さん達からの喜びの声の数々や、メディアの出演番組&掲載記事の数々が、自信満々に綴られています。

無論、これまで数多くの患者さん達を救済してきただけあって、整形外科医としての技術が超一流なことは、誰もが認めるところ。ただ、そこかしこから漂わせる徹底した“商売主義”には、舞姫自身も“医療者のあるべき姿”として抵抗感を憶える節があって、決して好感の抱ける人物ではなかったのですが、持ち前の好奇心もあって、せっかくの機会なのでぜひ生で観てみたいと思い立った次第でした。

事前に申し込みの手続き等は不要とのことで、会場へと直接向かった舞姫でしたが、やはりその存在を全国区で知られる某医師が講師を務める受講無料のセミナーとあって、かなり注目度は高かったみたいで、開催時刻から40分ほど前に到着すると、客席は既に多くの受講者で賑わっていました。



舞姫が適当な場所を見つけて着席すると、舞台後方のスクリーンでは過去に某医師が出演したテレビ番組の録画が上映されていましたが、こちらは舞姫もさほど興味を抱けなかったので、開催時刻までの時間つぶしに携帯電話でスポーツニュースなどネットサーフィンして過ごすことに。機種交換して日の浅いスマホの操作法に未だ要領を得ない舞姫ですが(汗)、このときばかりはスマホにしておいて良かったと思った次第でした。♪

そうこうするうちに、某医師をはじめとする講師陣が会場に姿を現し、やがて開催時刻を迎えました。さすがに全国各地を講演会で巡って場数を踏んできただけあって、慣れた様子で滞りなく講座を進めていく某医師。人柄の良さを全面的にアピールし、誰からも好感を抱かれる話し方を知り尽くしている印象で、段取りのお粗末さが目立った前回受講の講座と比べれば、受講者としても安心感はありましたね。

ただ、やはり一般患者対象の講座だけあって、内容は概ね初心者向けで、取り立ててコアな話題が出るわけでもなく、既知の知識や情報ばかりが大半を占めて退屈してしまったのは、前回受講した健康講座と同様。もっとも、舞姫も“コミケ会場”にでも出掛けるような感覚で期待に胸を膨らませて結局“拍子抜け”に終わってしまった前回で既に“免疫”ができていただけに、今回はそれほど落胆はしなかったけど(笑)。

ゲスト講師管理栄養士さんだったので、舞姫的にはむしろそちらに興味津々だったのですが、あいにく健康雑誌やテレビの健康番組などでも取り上げるような、どこかで聞いた話ばかりで、股関節の持病のリハビリの一環として通い続けてきた内科の栄養指導で既にコアな栄養学の知識&情報を身につけていた舞姫としては、ちょっと物不足といった感じ。

なお、事前に手渡された資料といえば、主催の某医院を宣伝するチラシパンフばかりで、舞姫も辟易気味に。これなら、ありきたりで平凡な内容が綴られているだけにしろ“資料”めいた書類が用意されていた前回の健康講座のほうが、まだマシだったかも。講座終了後は院長の著書のサイン会が催されたけど、興味はなかったので早々に会場を出ることに。

高級ホテルの広くてキレイな宴会場を貸し切って催された今回の健康セミナー。会場の壁際には、さまざまな業者さん達からの開催を祝う豪華な花の数々がズラリと飾られていて、まるで祝賀会授賞式の如くの雰囲気には、舞姫的にも違和感を憶えましたが、ある意味では某医院の徹底した“商売主義”を匂わせるような講座だったと思います。

ちなみに、今回も受講者の大半は、舞姫よりも遥か年上とおぼしき高齢者や、まだ知識&情報に乏しい初心者レベルの人達ばかりで、講座の内容を熱心にメモへ記す受講者さん達の姿がチラホラ見受けられたのも、前回受講した健康講座と同様でしたが、こちらも妙な“温度差”を憶えた前回で既に“免疫”ができていた舞姫的には概ね予測通りといった感じ。

そういえば、期待外れに終わった前回の健康講座、その後のリハビリ通院の際に半ば“ガス抜き”状態で理学療法士O先生に報告した舞姫でしたが、一般の患者対象でも中級者向けの講座があれば…と感じた舞姫に、「おうおうにしてこの類の健康講座は医療業者も絡んで半ば宣伝も兼ねて開催する場合が多いので、内容も概ね初心者向けで、レベルを高めて患者層を絞るようなことはないよ」…と笑いながら話したO先生の言葉に、妙に納得したことを記憶しています。

以前も、かねてからプロの医療者による股関節疾患のセミナーに興味津々だった舞姫に、「要らないよ。きっと〇〇(←舞姫の苗字です)さんなら、『うんなもん知ってるョ』みたいな話ばっかりだから」なんて話していたO先生でしたが、やはり今回も“コミケ会場”気分を満喫というわけにはいかず、前回に引き続きO先生の言葉を改めて実感する羽目になる講座でした。

とにかく、名誉や実績もあるお偉い医療者さんが講師を務める健康講座を受講するよりも、信頼できる医療機関へ通院して主治医の先生や担当の理学療法士の先生から多くを学び取るほうが、充実した知識や情報を得られるし、よっぽど身になることだけは間違いなさそうなので、たぶんこの類の健康講座も舞姫には受講の機会はないかな〜?と思います。お腹いっぱい。もういいや。(^^;)