ボルト選手の棄権は、なぜ起きたのか?!

数日ほど前、なにげに自宅で熱いコーヒーなどすすりながらネットの世界を彷徨っていたところ、ちょっと興味深い記事を発見しました。先達て無事終了した「世界陸上2017」男子4×100mリレーにて銅メダルを獲得した日本チームの活躍は記憶に新しいところですが、舞姫が注目したのは、既に今大会限りでの引退を表明していたウサイン・ボルト選手に関する記事。↓
『ボルト棄権の原因は「寒すぎる招集所」 同僚が主催者に怒り「彼は冷え切っていた」 | THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト』

この記事を読んで、真っ先に思い出した場所がありました。それは、舞姫が通うジャズダンススタジオで毎年恒例の発表会の会場として使わせて頂いている某劇場の舞台裏。我々出演者は自分の出番が近づくと、楽屋を出てこの舞台裏のスペースで待機をするわけですが、舞台専用の機材を出し入れするための搬出入口に接する舞台裏のスペースには、充分な暖房が行き届いておらず、上演時期が秋から冬への変わり目なことも災いして、ここで待機していると物凄く寒いんです。(>_<)

無論、劇場入りして以降の進行状況によっては、この寒い舞台裏でかなり長い時間待たされる事態が生じる場合もあるわけで、我々出演者は露出度の高い舞台衣装の上から長袖のウェアを羽織ったり、脚にはレッグウォーマーを捲し立てたりするなどして、各自で工夫しながら寒さをしのぎ、身体が冷えないよう絶え間なくウォームアップを続けながら、凍えるほど寒いこの舞台裏で待機したことを記憶しています。

某劇場の舞台裏の寒いスペースに限った話では、ありません。多目的な用途で建てられた劇場施設の場合、おうおうにして舞台もステージパフォーマンス上演を前提には作られていないため、クッション性に欠ける硬い床は身体への負担も重く、疲労を更に倍増させます。

また、常に環境の整った楽屋に恵まれるとは限らず、冷暖房設備や空調設備も何もない粗末な楽屋で、不自由な思いをしながら過ごさなくてはならない場合も多々起きます。ウォームアップ用スペースの確保にも事欠き、薄暗い廊下や階段の踊り場などでアップに励むことも多かったことを記憶しています。

さらに、劇場施設内のエレベータは、一般の利用客も頻繁に出入りするため、我々出演者は使うことができないので、人目に触れにくい場所にある階段を利用するわけですが、劇場施設によっては楽屋が舞台から遠く離れた位置にある場合もあって、舞台〜楽屋間の往復だけでも体力的な消耗は意外と激しくなります。

レギュラークラス在籍時の舞姫は、有り難いことに舞台でも出番を多く与えられましたが、そのぶん劇場入りするたびに階段を使って舞台〜楽屋間を幾度となく往復する羽目になり、股関節疾患を抱える高齢ダンサーの舞姫には正直しんどかったことを記憶しています。

しかも、ウチのスタジオでは劇場施設内では舞台以外の場所でダンス用のシューズを履いて歩くことを禁じているので(ゴミや埃、清掃剤などをシューズに付着させて舞台上に持ち込んでしまうことで、舞台の床に悪影響を及ぼす危険性があるため)、楽屋〜舞台間の往復には着脱が容易なスリッパやルームシューズ等を活用するのですが、階段を昇降すれば踏み外して怪我をする危険性も当然あります。劇場入りして以降の時間を慌ただしく過ごすなかで、急いで階段を昇降しなければならない場合も多いですが、細心の注意が必要です。

これらは、なにも股関節疾患を抱える高齢ダンサーの舞姫に限った話では、ないのです。身体能力に優れた若いチームメイト達ですら、コンディショニングが充分でなければ突発的な負傷を導く可能性だってあります。

劇場入りして以降、我々舞台人のコンディショニングは最も重要な正念場を迎えます。たとえ劇場入りの日の直前まで、どんなにしっかり“ピーキング”に努めても、劇場入り以降に崩れてしまったのでは、これまで稽古で積んできた努力も水泡と化してしまいます。

普段使い慣れたスタジオとは環境も一変する劇場施設でのコンディショニングは、意外と困難を極めるものです。ただ、観客からチケット料金を頂戴し、劇場までご足労頂き、上演中の時間を客席に拘束するというのは、物凄い責任の重い行為なんです。

だからこそ、我々舞台人は観客に“楽しい時間を提供する”義務があります。そのためには、劇場入りして以降も気持ちを引き締めて、可能な限りのコンディショニングに努めて、納得できるベストな体調で本番の舞台を迎えることが重要。

さまざまな地域を転戦するスポーツ選手達。本番の試合で使う競技場は勿論ですが、合宿や遠征などで、普段使い慣れた練習場以外の場所で練習をする機会も多いかと思います。本番の試合で、納得できるベストパフォーマンスを披露するためにも、訪ねる先々で著しく変わる環境において、その場その場に応じた適切なコンディショニング対策は必須です。

さて、ボルト選手棄権する事態に陥った要因は、いったい何だったんだろう?無論、彼ほどのトップアスリートなら、これまで世界中さまざまな地域を転戦してきただろうし、陸上選手としてのコンディショニングが困難な悪環境で挑んだ試合も何度もあったと思いますが、経験豊富なボルト選手なら、その場その場での環境の変化に応じた適切なコンディショニング法なども、充分に熟知していた筈。

舞姫が暮らす札幌よりも更に北の緯度にあるロンドンの街は、世界陸上の開催期間中も肌寒い日々が続いていたと聞きますが、同僚さんがボルト選手の負傷の要因として挙げた寒い招集場も、同じ条件で待機していた選手達のなかには、メダルを獲得したり好記録を残したりするなど、しっかり結果を出した者もいるわけです。

舞姫は、陸上競技に関してはさほど詳しい知識もなく、右も左も判らない素人なので、真相は知る由もありませんが、赤道からも程近い南国ジャマイカで生まれ育ったボルト選手が、肌寒いロンドンの競技場内の悪環境のなかで、充分な防寒対策を講じることができなかった可能性は考えられると思います。

勿論、主催者側を庇う気は毛頭ありません。ボルト選手以外にも、北国の極寒など経験する機会のないような南国から参加する選手達もたくさんいます。開催場所が北の街ロンドンなら、夏場に想定外の寒さに襲われることも予測したうえで、参加するすべての選手達が開催期間中を快適に過ごし、素晴らしいベストパフォーマンスを披露することができるよう、主催者側も競技場および関係施設の環境整備に精一杯を尽くすべきと舞姫は考えます。

2年前にレギュラークラスを退いて舞台から離れた舞姫は、もう劇場入りして以降のコンディショニング対策に苦心することもなくなってしまったけど、これからスタジオでは、毎年恒例の某公演を今月下旬に、そしてスタジオ発表会の上演を11月に予定して、出演するチームメイト達は稽古に追われる日々が続きます。

劇場施設は勿論ですが、総見などでスタジオ以外の場所で稽古をする機会もあるでしょう。先生達&チームメイト達には、環境の変化に応じたコンディショニング対策を充分に講じて、納得できるベストな体調で本番の舞台に備えてほしいと願うばかりです。(-人-)

貴社の記者は汽車で帰社した。♪

スマホやタブレットのタッチパネルが普及してもなお、キーボードと日々格闘を続けるPCユーザーさん達も未だ多いかと思いますが、かくいう舞姫もそのうちのひとりでして、ガラケー一筋でしかも携帯電話でネットを嗜む習慣がない舞姫は、職場でも自宅でもキーボード必須という生活を、かれこれ20年以上も過ごしております。(^^;)

ところで、みなさんは“単文節変換派”でしょうか?それとも“連文節変換派”でしょうか?唐突な問いかけで始まりましたが、言葉だけ聞いてもピンとこない人達も若干おられるかと思うので、ちょっと簡単に説明しましょうか。

“単文節変換”というのは、その名の通り短い文節ごとに変換キーを押して文章を作っていくという方式で、それに対して“連文節変換”というのは、文節ごとに変換をせず、複数の文節をズラズラ入力してから一気に変換するという方式です(ご参考までに、判りやすそうな解説ページ探しました。→“単文節変換”“連文節変換”←ともに「Weblio辞書」より)。

現在では連文節変換のほうが主流なので、殆どのキーボードユーザーさん達も連文節変換で文書作成されているのではないかと思いますが、舞姫はキーボードを触り始めた当時から現在に至るまで、一貫して“単文節変換派”です。

ちなみに、舞姫がキーボードデヴューを果たしたのは、いまから20年以上も前。パソコンの普及率はまだまだ低く、“ワープロ専用機”が全盛の時代でした。若い頃から生粋の“アナログ人間”だった舞姫も、仕事で必要に駆られたのもあり、中心街の某ワープロ教室へ通い始めたわけですが、当時お世話になった担当の先生から勧められたのが“単文節変換”でした。

20年以上も前とはいえ、当時既にワープロの日本語変換機能は結構優れていて、連文節でもかなり精度の高い変換が可能でしたが、それでも先生は「単文節で区切ってそのつど変換するのは、最初は面倒かもしれないけど、慣れてしまえば連文節より早いし楽だし正確な文書作成ができるョ♪」と、半ばゴリ押し状態だったことを記憶しています。

そんなわけで、習い始めた当時に“単文節変換”の技術を駆使したタイピング法を徹底的に鍛えられて、すっかりデフォルトと化してしまったのもあって、20年以上も経た現在でも舞姫は“単文節変換派”を貫き通しているわけですが、現代の日本語変換システムの最新鋭の技術を駆使してでも、完璧な連文節変換を可能にするまでは至らないとみえて、笑える“誤変換”ネタは巷で未だよく耳にしますよね。

以前、舞姫も“股関節症”と書きたくて“こかんせつしょう”と入力して変換キー押したら、“股関節賞”と出てしまって大笑いしたことを記憶していますし、いまでもたまに横着して連文節変換すると、決まって「そ…そ〜ぢゃなくてっ!(汗)」みたいな思いもよらぬ変換結果が出てしまう箇所が必ず幾つか発生します。いやもう、無理ですよ。だって、どんな文書表現をするかは人それぞれだし、どんなに変換システムの技術が発達しても、ユーザーひとりひとりの“心”までは機械では読めないでしょ。

余談ですが、もうひとつキーボードにまつわる思い出話をしましようか。“ワープロ専用機”全盛期だった当時、圧倒的な支持率を誇っていたのが富士通の“OASYS”(←Wikipediaより)で、当時のオフィス需要の大半をOASYSが占めていました。このOASYS操作の技術が当時のデスクワーカー達の必須スキルだったのもあって、舞姫が通ったワープロ教室でもOASYSを使って指導を行っていたわけですが、初日の授業で先生から提示されたのが、“入力方法の選択”でした。

ちなみに、OASYSの入力方法は、一般的なJIS配列キーボードを使った“かな入力”“ローマ字入力”の2種に加え、当時のOASYSが独自に開発&販売していた“親指シフト”という特殊なキーボードを使った入力方法の、計3種類でした。我々生徒は、この3種類の入力方法から自分の好きなものを選ぶよう先生から指示されたわけですが、舞姫は迷わず“ローマ字入力”を選択しました。

アルファベットのJIS配列は、万国共通。当時から生粋のアナログ人間で、コンピュータのことなど右も左も判らなかった舞姫でしたが、JIS配列ならOASYS以外のメーカーの機種でも共通だし、時代が移り変わってもこの万国共通の配列だけは変わらないんじゃないかと思ったんですね。いま思えば、この選択は大正解でした。

当時はワープロユーザーのトレンドだった親指シフトも、その後すっかり衰退して“絶滅危惧種”と化してしまいましたが、習い始めたばかりだった当時の舞姫も、もし流行に乗せられるまま親指シフトに手を染めていたら、いまどーなっていたことやら、想像するだけで恐ろしいです(笑)。

時代はワープロ専用機からPCへと移り変わりましたが、20年前の当時にお教室で学んだキーボード操作の基本の技術は、あれあら20年以上も経た現在でも、仕事&プライベートの双方で大いに活かされています。そして、当時から現在に至るまで“単文節変換派”を貫き通す舞姫は、いまもこうして短い文節ごとに区切って変換キーを押しながら、この日記を執筆しています。

厄介な“誤変換”の処理に日々苦心される“連文節変換派”のみなさん、いちど騙されたと思って単文節変換を試してみてください。当時の恩師の受け売りですが、慣れてしまえば連文節より早いし楽だし正確な文書作成ができると思うし、ぜったい単文節変換お勧めですから。♪

そんなわけで、写真はかつて某ワープロ教室へ通っていた当時の舞姫が購入したワープロ専用機OASYS。これを使って、単文節変換のタイピング法を自宅でも懸命に練習した日々を、いまも懐かしく思い出します。大切に愛用し続けてきたこともあり、購入して20年以上を経た現在でも不具合なく稼働します。♪

リハビリ“オーダーメイド”の根拠とは?

いまは便利な世の中です。テレビ新聞・雑誌・書籍等では、「〇〇の改善に効果がある」とされる運動療法が数多く紹介され、またネットを探れば、判りやすく解説された動画なども簡単に見つけることができます。整形外科疾患を抱える患者さん達のなかには、なにも専門家から直接リハビリ指導を仰がなくとも、「メディアを通じて得られる情報で充分」と考えておられるかたも多いかと思います。

ただ、メディアで得た情報をもとに、“自己流”でリハビリを試みることは、しないでほしいのです。それから状況によっては、舞姫自身が通院する整形外科で指導を受けたリハビリの内容について、このブログ“Twitter”等で取り上げる場合もありますが、同じ訓練法を迂闊に真似しないでください。また、ご自身が独自に得た改善法や訓練法を、他の患者さん達にも勧めることも、絶対にしないでください。

無論、メディア等で紹介される運動療法を「絶対に試すな!」などとヤボいことを言っているわけではありません。参考にして頂き、ご自身のリハビリメニューに反映させること自体は構わないと思います。ただし、その前に、通院される医療機関相談し、理学療法士さんの指導を必ず受けられてください。少なくとも、ご自身の独断のみで自己流リハビリを実践することだけは、絶対にやめてください。

これが、持病の股関節疾患(臼蓋形成不全)でリハビリ通院を始めて以降この9年間、ずっと舞姫が訴え続けてきた“我流厳禁”の掟です。なぜなら、本来リハビリテーションとは“オーダーメイド”であるべき治療法であると舞姫自身が解釈しているからです。じゃあ、どうしてリハビリは“オーダーメイド”でないといけないのか?どうして“自己流”でリハビリをしてはいけないのか?そこいらへんの“根拠”について、改めて整理してみたいと思います。

まずは、患者さんによってリハビリの内容にも適否があるから。これが、いちばんの理由かな。リハビリに、万能の“方程式”など存在しません。たとえ同じ疾患であっても、症状身体能力生活習慣、その日その時の体調などは勿論、スポーツをされる患者さんは競技種目によっても、そして手術を経験された患者さんは術式によっても、適するリハビリメニューは異なります。マニュアル式に同じ訓練をすれば、すべての患者さん達を改善へ導けるのなら、医師も理学療法士も苦労はしないですよ。

それに、セルフトレーニングセルフコンディショニングを正しく実践するためには、技術&経験を要します。自分に適する訓練を本人がセルフで判断&選択して実践することは、専門家ですら極めて難しい行為だといいます。

たとえば、歯科医だった某友人の証言によると、どんなに優秀な歯科医であっても、自分で自分の歯を治療することはできないらしいです。また、御用達の美容室の担当美容師さんの話によると、美容師さんが自分で自分の髪をすべて整えるのも限界があり、特に難しいのが、カット。フロント&サイドくらいまではなんとかなるけど、後ろの髪はやっぱり他の美容師さんにお願いしないとカットは無理とのこと。理学療法士さんの場合も、本人が自分の身体を評価してセルフでリハビリするのは困難と聞きます。

まして、我々患者は“素人”です。自分に適する訓練を本人がセルフで判断&選択することは、本当に危険。メディア等で得られる情報を参考に自己流で実践したリハビリが、もし自分に適していなければ、それこそ逆効果。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんに問診&触診をして頂き、その患者さんの症状や身体能力・ライフスタイル等さまざまな要素を考慮して見極めて頂いたうえで、本当に適したリハビリメニューを処方して頂くのが、最も安心できると思います。

無論、我々患者もいつでも医療機関へ足を運ぶことが可能な環境にあるとは限らないわけで、ときには患者が自力で判断しなければならない状況に陥る場合だってあります。ただ、セルフトレーニングセルフコンディショニングの技術は勿論、いざというときの応急処置などの方法も含めて、ある程度は患者自身が自力で適切な判断を行うことができる能力を身につけるためにも、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんから、技術やノウハウなどを学ぶ必要があると思うのです。

そしてもうひとつ、リハビリに限らず“独学”自体が“デメリット”の高い行為だから。どんなことをするにせよ、専門家による直接指導に頼らず独学で実践するという行為には何かとリスクを伴うもので、本当に正しく理解できているかどうかの確認が困難なことは勿論、もし間違って解釈してしまった場合の自力による軌道修正も極めて困難です。

テレビや新聞・雑誌・ネット等のメディアで得られる“二次元的な情報”で、具体的な訓練の内容が、どれだけ患者に正確に伝わるかは疑問。たとえ適したリハビリであっても、もし誤った解釈をしてしまったり、間違った方法で実践したりすれば、改善はおろか却って悪化させてしまう危険性だってあります。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士さんに直接指導をして頂くのが、最も安心できます。

それから、たまにネットで聞こえてくる、「病院で教えてもらったリハビリだから、大丈夫♪」という患者さんの声。どこぞの病院で大昔に指導されたリハビリを、自宅で延々と実践し続ける患者さん達は、意外と多いです。特に、手術を経験された患者さんの場合、入院時に指導されたリハビリを退院後もずっと実践し続ける人も多いと聞きます。

ただ、患者の症状は常に蠢いているので、“同じ内容”のリハビリを永遠に続ければいいというものではありません。それに、たとえ元は医療機関で指導を受けた訓練であっても、長期間セルフで実践し続けることで、先述で挙げたような“自己流”にも等しいデメリットも生じます。やはり、専門の知識や経験が充分に備わった優秀な理学療法士が常駐する医療機関へコンスタントに通院し、そのときの症状は勿論、体調や生活環境の変化などに応じたリハビリ指導を受けるのが、最も望ましいと思います。

幸い、舞姫はベストなリハビリ環境に恵まれました。理学療法士O先生は、常にアンテナを張り巡らせて舞姫の身体を判断し、適切なリハビリ指導と的確なアドバイスをしてくださいます。これで舞姫は、舞台活動の中核を担うレギュラークラスの一員として50歳まで舞台に立ち続け、そしてレギュラーを退いた現在も、無理のない範囲で地道にダンスを続けるに至っています。本当に感謝です。

ただ、哀しいことに、適切なリハビリ指導を手掛ける医療機関との出会いに恵まれず、致し方なく“自己流”でリハビリを続ける患者さん達が多く存在するのも現状です。すべての患者さん達が、適切なリハビリ環境に恵まれますことを、舞姫も心から願うばかりです。(-人-)

股関節の解剖学。♪

きょうは、ちょっと股関節構造仕組みに関するお話をしてみたいと思います。これ、なにも股関節に限ったことではないのですが、なんらかの持病で闘病中という患者さん達は勿論、ダンスやスポーツをされている人達にとっても、人間の身体の仕組みや構造などについての知識を学んで身に付けておくことって、物凄い重要なことだと舞姫は思うわけです。

余談ですが、絵画や彫刻・造形など美術の世界でも、こうした“解剖学”的な知識が必要とのことで、美術大学やアート系の専門学校などに通う学生さん達は、美術的な観点から人体の構造を学ぶ“美術解剖学”というのを勉強するんだそうです。

股関節の構造や仕組みについては、舞姫のメインサイトでも「疾患概要」のページに説明の項目を設けているので、詳しくはそちらをご一読頂きたいのですが、ここも専門用語をズラズラ並べてしまって、初めて来訪される方々にはちょっと取っ付き難い感もあるかと思うので(汗)、きょうの記事ではもう少し噛み砕いた表現を使ってみましょうか。

股関節というのは、両脚骨盤とを連結している部分なんですが、まず太腿の骨の頭の部分というのが、ボールのような丸い形になっているんですね。で、骨盤には“寛骨臼”という凹んでいる部分がありまして、ここには“臼蓋”(きゅうがい)と呼ばれるお皿のようなものがあります。このお皿に、太腿の骨の先端の丸い部分がすっぽり収まるようになってまして(お椀にボールを入れたような状態を思い浮かべてください)、この構造のおかげで股関節は前後左右あらゆる方向に曲げることが可能なわけですね。

で、舞姫の持病の“臼蓋形成不全”(変形性股関節症)というのは、この骨盤のお皿の部分が先天的に少し欠けた状態で、太腿の骨の頭の丸くなっている部分との収まりが悪くて、常にちょっと脱臼しかかったような状態になっているんですが、それで健康な普通の人達よりも股関節にかかる負担が大きくなって、些細な動作でも痛みや違和感を憶えたり、股関節の可動域(いろんな方向へ動かすことのできる範囲のこと)が普通の人達よりも狭くてうまく脚を動かせなかったり、股関節周囲の筋肉の筋力や柔軟性なども健康な普通の人達よりも劣っていたり、関節の“軟骨”も普通の人達よりも擦り減りやすかったり…みたいなことが起こるわけですね。

幸い、信頼できる医療機関との出会いに恵まれた舞姫は、疾患発覚から9年目を迎えた現在も改善は順調で、未手術でリハビリしながらダンスを続けるに至っていますが、これ“進行性”の病気なので、何の対策も講じず放ったらかしにすれば、勿論どんどん悪化して“末期”に至る危険性もあります。

ところで、この股関節の構造仕組みなどについて、舞姫は持病が発覚する以前から、専門的な知識まではなかったものの一応なんとなしに知ってはいたのですが、舞姫が疾患発覚以前からネットを通じて交流を持つ某ダンサーさん(ちなみに、彼女自身は疾患とは無関係)から以前聞かせて頂いた話によると、この類の“解剖学”的な知識が近年まで彼女はまったくなかったそうで、“ターン・アウト”(Turn Out:股関節外旋)というのは、骨盤そのものを外側に反らせるような形で開くもんだと長年に渡って思い込んでいたらしいんですね。さすがに、それはマズいでしょ。(-“-)

ちなみに、彼女はアマチュアとはいえクラシックバレエ歴も長く、ポアント履いて舞台にも積極的に立つようなベテランダンサーさんだったんですが、そんな人でさえ股関節の仕組みや構造について正しい知識がなくて、間違った空想の知識で股関節を動かしていたりするわけですよ。もしかすると、股関節仕組み構造をまったく知らないままダンススポーツに携わっている人達って、意外と多いのかも?…みたいなことを思いまして、こんな記事を書いてみた次第でした。

やはり股関節は、上半身と下半身とをつなぐ大切な連結部分なので、どういう構造になっていて、どういう仕組みで動いているのか、そういう“解剖学”的な知識をきちんと身につけることが重要だと思います。そんなわけで、下記は舞姫が転載許可を得て「疾患概要」のページにも掲載させて頂いている『アゼガミ治療室』さん作成の股関節のイラスト。シンプルながら、とても判りやすいです。



蛇足ですが、このイラスト、ブログやSNS等に無断転載される患者さん達が多くて困っています(汗)。無論これは著作権法に触れる“二次転載”に該当する行為ですし、舞姫に快く転載許可をくださった『アゼガミ治療室』さんに対しても申し訳が立たないので(汗)、くれぐれも無断転載はしないよう、お願い致します。m(__)m

そして誰もいなくなった…。

まずは、メインサイト更新情報から…といっても、持病の股関節疾患ページへリンク1件追加しただけなんですが(汗)、よろしければお気軽にお立ち寄りください。♪

ところで、久し振りの更新となった股関節リンクですが、既にリンクを貼らせて頂いていたサイトやブログ等も一通り確認してみたところ…、あ〜“デッドリンク”(←「IT用語辞典 e-Words」より)ありますね(汗)。閉鎖までには至らず閲覧可能なサイトやブログのほうも、久しく更新の形跡がなく半ば“放置状態”と化しているところも何件かありました。

横着者の舞姫も、ネットを使った交流&情報交換の中心がTwitterへ移ってしまって以降は、メインサイトの更新頻度も減ったので、あまり人のことは言えないのですが(汗)、これを機にちょっとリンクを整理しまして、デッドリンクになってしまったサイトについてはリンクを削除。それから、更新停滞しているサイトやブログ等についても、申し訳ないと思いつつリンクを外させて頂きました。

思い起こせば、9年前に“臼蓋形成不全”が発覚した当時、ネットで調べても上位検索されるのは、素人には消化不良を起こしてしまうような小難しい医療系の専門サイトばかりでした。だったら、“患者の視点”で判りやすい解説ページを自分で作ってしまおう!…これが、どこにでもいる普通のアマチュアダンサーが趣味の範囲で運営を続けてきた“舞姫のサイト”に、この股関節コンテンツを設置する大きなきっかけだったわけです。

その後、情報収集の要領なども徐々に掴めてきた舞姫は、ネットを通じて“志”高き同病者さん達と数多く出会うことになり、積極的に情報発信に努める同病者さん達のサイトやブログを、舞姫のリンクページでも次々と紹介させて頂いてきたという経緯がありました。ただ、ネットを通じて出会った同病者さん達は、この9年間で一人また一人と徐々に姿を消していき、当時リンクを貼らせて頂いた患者さん達の運営するサイトやブログで、現在に至るまで交流を持つ人は…哀しいことに誰ひとりいなくなってしまいました。

最も記憶に残っているのは、かつて舞姫が発覚間もない頃からネットを通じて交流させて頂いてきた某患者さんが運営されていた解説サイト。ヒップホップを嗜み、舞姫と同様にOLとして働きながらスタジオへ通うアマチュアダンサーさんで、自骨手術を経て懸命なリハビリで順調に改善してレッスンに復帰した努力家さんでした。

同じ股関節疾患を持つ患者さんのサイトではパイオニア的な存在で、興味深い話題や情報が数多く掲載されていて内容もとても充実しており、右も左も判らなかった発覚当時の舞姫も随分と参考にさせて頂いたことを記憶しています。ちなみに、アナログ人間だった舞姫がTwitterを始めたのも、彼女が試験的に始めたTwitterに触発されたことがきっかけでした。

数年ほど前くらいまでは、互いのサイトやTwitterを行き来し、親しく交流させて頂いていたのですが、いつの頃からかTwitterへの出没頻度も減って、サイトも更新停滞状態になり、やがてデッドリンクと化しました。移転告知の形跡もなかったので、おそらく閉鎖してしまったものと察します。程なくTwitterのアカウントもなくなり、彼女はネットの世界から完全に消息を絶ってしまいました。いろいろと事情はあったことと察しますが、多くの同病者さん達から支持を集めるサイトだったので、閉鎖は本当に残念な次第でした。

彼女に限った話ではないですが、舞姫が出会った当時はネットを通じて積極的な情報発信や交流&情報交換に努めていた同病者さん達が、ネットから離れてやがて姿を消してしまう要因は、いったいどこにあるのだろう?手術の有無や術式、症状の程度を問わず、この疾患とは生涯に渡って付き合っていくことになるので、ネットを通じて情報発信される患者さんなら“更新ネタ”も永遠に尽きない筈ですし、話すことがなくて困るような事態は起きない筈。

実際、舞姫自身がそうでした。発覚以降この9年間、リハビリ通院する整形外科でも新鮮な知識や情報を多く学ばせて頂き、またネットを通じて交流を持つ同病者さん達や医療者さん達とも積極的に情報交換を続け、メインサイトは勿論この日記の更新やTwitterの投稿にも反映させてきましたし、さすがに以前よりメインサイトの更新頻度は落ちたものの(汗)、それでもネタに窮して長期間に渡ってネットから離れたことは、現在に至るまで一度もありません。

改善が順調な患者さんは、リアルでの生活が充実してネットを嗜む余裕がなくなるとも聞いたことがあります。ただ、少なくとも、これは舞姫には当てはまらない。ネットを通じて情報発信を始めて以降この9年間、リハビリ通院で得られる新鮮な知識や情報が楽しくて、そして努めれば努めるほどに改善していく自分の身体が嬉しくて、ネットを通じて充実した“改善ライフ”を綴り続けてきた自分がいます。

けど、ふと気づいた時には、リハビリ通院を始めて間もない当時に親しい交流のあった“股関節仲間”さん達のサイトやブログで、現在に至るまでネットを通じて積極的に情報発信を続けるのは、舞姫ひとりになってしまいましたし、Twitterを始めて間もない当時に親しい交流のあった同病のフォロワーさん達のなかにも、アカウントを手放してネットの世界から消息を絶ってしまった者も少なくはありません。

いまは便利な世の中です。スマホやタブレットもあります。パソコンだけに縛られずとも手軽にネットが可能な環境で、当時の同志達が次々と姿を消していった要因は、“更新ネタ”“リア充”云々だけではないのかもしれませんし、さまざまな諸事情なども重なって、ホームページブログそしてSNS“管理者”としての立場から離れていく者もいるでしょう。

交流の途絶えてしまった同病者さん達。いま、どこでどう過ごしているのか、その消息を知る術を舞姫は持ちません。ただひとり残った舞姫としては淋しい気持ちもありますが、ネットから姿を消した同病者さん達が、せめてこの疾患を悪化させることなく元気に日々を過ごしてくださることを、祈るばかりです。(-人-)